結果
~1か月後~
「ついにこの日がやってきたか。西川さんのテスト日」
「緊張してきました」
「じゃあ頑張ってね」
「はい」
そう言って西川さんは試験場に行った。
~6時間後~
「ふぅー疲れた」
「よく頑張ったね、結果はいつ出るの?」
「1分後に先生から直接問題の解説と解答を教えてもらいます」
「早っ、六時間何やってたの」
「3問の総合的な学力を図るテストです」
「まぁ、いいや」
そこに先生が来て、
「西川さん、退学免除試験の解説を始めます」
「はい」
緊張感が一気に増す。
では、第一問。
「日本の現在の内閣総理大臣は誰?」
「えっ、いくらなんでも簡単すぎだろ」
西川さんの解答 えらい人
「っておい、サービス問題外しちゃったよ」
判定 △
「えっ、なんで△」
「これは問題が難しかったのでどんな人かあったっていれば点数が入ります」
「超ゆとり教育だな」
「正解は安倍晋三です」
では、第二問。
「一つ前の五千円札の表紙を飾ったのは誰?」
「えっ、急に難易度高っ」
西川さんの解答 にとべいなぞう
「えっ、なんでこんな難しいのわかるんだよ」
「お金にはシビアなの」
「もう何が簡単かわからん」
判定 △
「なんでこれが△」
「漢字で書いていなかったので△です」
「ホントお金にはシビアだな」
「正解は新渡戸稲造です」
では最終問題。
「ムーディー勝山の助の代表曲何?」
「はっ、なぜにこれが学力を図るテストと関係があるの?」
「学校での友達との話題に困らないための総合的学力を図るためのテストです」
「それにしてもネタが古い」
西川さんの解答 右から来た物を左へ受け流すの歌
「おっ、当ってんじゃん」
判定 △
「なぜに△?」
「ものがひらがなになっていないので×にしたいところ△です」
「もう判定基準が俺にはわからん」
「正解は右から来たものを左に受け流すの歌です」
総評
「西川さんの合計得点は・・・・・・」
「ごくり」
「30点です。おめでとう退学免除です」
「やったー石山君」
「おめでとう。不合格だったら最終問題で教育委員会に報告しようと思ったけどせずに済んだな」
「なお、三学期にも退学免除試験があるので気を付けてください」
~4か月後~
「石山くんまたオール1取っちゃった」
「もう俺は知らん」
俺たちの戦いは続く。
~完~