俺のクラスのバカな子
よろしくお願いします。
俺はエアコンの効いた部屋の中で好きな女の子といる。
男なら誰でも燃えるシチュエーションだといえる。
こうなったのも一週間前のあの出来事が影響している。
~一週間前~
一学期も終わり通知表が手渡された。
あー、やっぱり通知表を見るのは勇気いるな。
とはいっても、このバガ高校はバカの巣窟と言われるほど偏差値の低い高校で、俺が試験日に風邪さえ引いてなければここには来なかった。
そこで通知表を見る。
5、5、5、5、5・・・・・・
五段階評価では最高の評価だった。
この学校で2とか1とる奴いるのかよ。
今の時代絶対評価になり、相対評価の頃と違って簡単に5が取れるしかもバガ高ならなおさらだ。
その時先生が、
「オール1だったものは次の9月のテストで30点以下だった場合この高校を退学とする」
そう言った。
そんな奴いないだろと心の中で思っていると隣の席の西川さんがあたふたしている。
西川みゆき、この高校一の美女として学園に名をはせ、俺の一番好きな人だ。
そんな西川さんがなぜ震えているんだ。
「ちなみにオール1だった者には一番成績が良かった者が勉強を教えることとする」
「西川と石山、放課後残れ」
そう先生は言った。
えっ、ってことはまさか・・・・・・
~放課後~
「石山、西川に勉強教えてやってくれ」
「先生、西川さんって頭悪そうに見えないんですけど」
「確かに見た目はいいがすごいバカだぞ」
西川さんは、
「先生私はそんなにバカじゃありません」
「じゃあ、100×100は?」
「200です」
ありゃ足しちゃった。
「そういうことだ石山頑張って西川を教えてやってくれ」
「わかりました」
「先生、私は石山君じゃ嫌です」
「えっ、俺じゃ嫌!?」
俺はショックを受けた。
「だって、バカなところ石山君に見られたくないし・・・・・・」
「まっ、二人とも頑張れ」
~今~
てな事で、西川さんの家にいる。
うわ、幸せ。
「石山君」
「何」
「ニューヨークって何県」
「えっ」
うわ、これはマジでやんないと西川さん助からないぞ!!
一話を最後まで読んで頂きありがとうございます。