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ばぁちゃん

作者: きり

私とばぁちゃんの実話です。

思い出を少し交えつつかきました。

   ばぁちゃん

私の大好きなばぁちゃん。

いつも派手な服を着ているばぁちゃん。

大阪のおばちゃん張りの派手派手しい服をいつも着ている。

一番印象に残る服は水色にシマウマ柄でラメラメな服。

お金使いも荒く派手な服から周りからよく不良ばぁさんなんていわれる。

でも私にとってわかけがえのない大好きなばぁちゃん。

会うといつもどこかに出かけその度に美味しいご飯を食べに連れてってくれる。

欲しいものも買ってくれる。

お小遣いもたくさんくれる。

私が中学3年生の頃。

ばぁちゃんは年をとり病気になり入院することになった。

でもやっぱり不良ばぁちゃん。

病室を抜け出しては私と一緒にショッピングに行ったり。

病食が美味しくないからと私と美味しいものを食べに行ったり。

病院の先生もそんな不良ばぁちゃんに困っていた。

私のあかぁさんや親戚の人もばぁちゃんには困っているみたい。

いつしかばぁちゃんは元気になりついに退院した。

都会よりに暮らしていたが空気のいい田舎に引っ越すことになった。

遠くなってしまい私はあまりばぁちゃんと会えなくなってしまった。

久々に会うと田舎での畑仕事のせいかばぁちゃんはこんがりと焼けていた。

もともとすごく太っていたばぁちゃんはそれまた畑仕事のせいかすごくさせた。

日に焼け痩せて健康的になってよかった。

そう私は思っていた。

そう思いたかった・・・・。

少ししてばぁちゃんはまた入院した。

今度は心臓にガンが見つかったらしい。

手術をしばぁちゃんの心臓に機械がはいった。

入院した場所は田舎だったためなかなか会いに行けなかった。

それでもやっぱり不良ばぁちゃんは健在。

わがままでいつも私にあれしろこれしろとうるさかった。

めんどくさいと思ったけど私もいろいろお手伝いをした。

しばらくしてばぁちゃんの心臓が止まることがたまに起きるようになった。

最初はびっくりした。

喋ってる途中に急に倒れた。

そのあとすぐに心臓にはいった機械が作動し心臓の動きを作動させる。

するとばぁちゃんはいつも通りになり話しを笑いながらする。

それを見るのはとても辛かった。

心臓が止まった瞬間のばぁちゃんの顔は怖かった・・・・・

その後頻繁に心臓は止まるようになった。

次第に体力がなくなっていきやせ細ったばぁちゃん。

1人で歩くこともできなくなりベットに寝たきりに。

そのせいで足はむくみ私は行くたびにばぁちゃんの脚をマッサージした。

しばらくして心臓にはいった機械には期限がありそろそろ交換しなければならない。

そう先生に言われた。

でも手術をし交換する体力はばぁちゃんには残っていない。

交換することも取り出すこともできないから心臓が自然に止まるのを待つしかないと言われた。

入院してから何ヶ月かしてばぁちゃんの誕生日前日。

私は派手好きなばぁちゃんのために買ってきたバラネイルシールを足と指の爪に貼ってあげた。

ばぁちゃんは喜んでくれた。

わたしのママは派手好きなばぁちゃんの為にバラのクッションを。

親戚の人は新しいパジャマをあげた。

ばぁちゃんはみんなにありがとうと言った。

私は田舎にとっていて病院に行きじいちゃんと帰った。

その日のご飯を食べお風呂に入り寝ようとしていた夜11時頃病院から電話があった。

「容態が急変したのですぐに病院へ来てください」・・・・・

私とじいちゃんはすぐに親戚に電話をし病院へ向かった。

病室に入るとぐったりとしたばぁちゃん。

数分に一回ペースで心臓が止まる。

12時頃には親戚の人たちもついた。

みんなでばぁちゃんに声をかける。

「まだ死ぬなよ!」 「しっかり!」

私は声が出なかった。

なにが起こっているのか理解ができなかった。

みんなは泣きながら叫んでいるが私は声も涙もでない・・・。

そしてばぁちゃんの心臓はまた止まった。

機械が心臓を動かそうと作動したが体が耐え切れなくなったのかばぁちゃんは緑色の鼻血をだし・・。

ぴーー・・・。

72歳になりみんなが来たのを確認したかのようにばぁちゃんの心臓が完全に止まった。

その瞬間みんなは泣き崩れた。

じいちゃんは涙は見せたくなかったのかとなりの空き病室で静かに泣いていた。

私はまだ声も涙もでない。

親戚が順番にばぁちゃんに最後のお別れを言っていく。

私の番になりばぁちゃんを目の前にした瞬間溢れんばかりに涙がでた。

泣き叫びお別れの言葉わでなかった。

しばらくしてみんなが少し落ち着き待合室で待っていた。

そんななかあれだけ泣かなかった私はその時もずっと涙が止まらなかった・・・。


・・・・あれから5年私は今でもばぁちゃんがいなくなったことに実感がない。

今でもどこかで不良ばぁちゃんやってるような気がする。

誕生日にあげたネイルシールは今でも部屋に飾っている。

クッションには最後に流した緑色の鼻血のあとも消えずにうっすらと残っている。

まだたまに辛いことがあるとばぁちゃんを思いだし泣きそうになる。

それでも泣くのは我慢する。

じゃないとばぁちゃんが安心して天国で不良ばぁちゃんできないから!


ばぁちゃん。

あの頃は幼かったから言えなかったけど。

ありがとう!

大好きっ!!

*

*

*

*

☆end☆

読んでくれた方ありがとうございます。

初めて小説を書いたのでうまく話が伝わっているか心配です。

もしアドバイスなどがありましたらよろしくお願いいたします。

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