刃の無いナイフ
構成、v16-h8-v16-h16-outro
〈verse1〉
この夜空に舞う光
それが存在するという証
どうしたって変わらない現実
変質してしまったあの頃の時間
無邪気に笑って過ごしていたね
何も考えず期待していただけ
もう許される事はないんだ
それだけの年月が過ぎ去ったからさ
それは神様のいたずらさ
見ている事しかできないんだよ
ぼくは選ばれた訳ではないから
そっと姿を消してしまおう
〈hook〉
何もかもが手の届かない
ただの幻想だ
足掻いたって変えられない
未来も過去も
現在も現実もどこにだって
ぼくの居場所は
無いのさ 無いのさ
〈verse2〉
もちろん世界を恨んだよ
無力な自分に嫌気も差した
こんなデータはいらないと
何度思ってもデリートできない
主人公は君『達』だった でも
それでも良いと思ったんだ
君の笑顔が輝くなら
それも構わないと割り切ったつもりさ
精巧に作った仮面被って
偽りの言葉で送り出してさ
後はそんなもの剥ぎ捨てて こんな
気持ちも洗い流してしまえ
〈hook〉
何もかもが手の届かない
ただの幻想だ
足掻いたって変えられない
未来も過去も
現在も現実もどこにだって
ぼくの居場所は
無いのさ 無いのさ
〈verse3〉
また部屋で一人泣いた
いつしかそれも枯れ果てた
僕の心にかかった靄が
一層濃さを増した
雲一つ無い大空が
また僕を見て笑った
けど面と向かって言い返す
勇気なんかあるはずは無くて――
〈hook〉
何もかもが手の届かない
ただの幻想だ
足掻いたって変えられない
未来も過去も
現在も現実もどこにだって
ぼくの居場所は
無いのさ 無いのさ
僕の心には何も無くて
ただ自分の事が嫌いで
それでもまだ夢が見たくて
でも打ち敗れまた泣いて
遠ざかっていく君を見ながら
自分の心を殺そうともがく
硬く握り締めた手には
刃の無いナイフが握られていた