バトルエクスプロージョン
厨二注意
岩のような拳が目の前に迫る
拳の動きに合わせて左足を軸にして回転してかわす
拳が俺という回転扉を通り後ろにいたヤツの顔面に直撃
ボギャア
「イデェェエェ」
ただでさえ醜い顔を更に醜く歪ませてダウン
「くそ、さっきからチョロチョロ躱しやがって」
「兄貴ぃ〜もうやめましょうぜ。もう残ってるの俺たちだけですぜ」
「どうする・・・俺はどっちでも良いぜ? 全滅か逃走か、好きな方選びな」
「クソが〜たった1人に怒羅護組がやられたなんてなったら恥ずかしくて表あるけねぇよ てめぇのその綺麗な顔をぶっ飛ばす それしか俺に道はねぇんだよぉぉおぉ」
ドドドド
山のような巨体で襲い掛かるヤンキー
「ふっ・・・それがお前の選択か」
「ウラァ」
轟ッ
轟音と共に放たれた拳
それが男の頬を捉えた
(・・・)
(やった)
そう思った次の瞬間、山男の身体は宙に浮いていた
()
「ちょっこっちこないでいやぁぁぁああ」
ドシーン
背中から側近の上に落ちた山男
「ガハッ」
(くっ・・・一体何が起こりやがった)
一体何が起こったのか説明せねばならないだろう
山男の拳が男の頬を捉えた時、男もまた山男の腕を捉えていた
そして男は腕を支点にして山男の勢いを利用して投げ飛ばしたというわけだ
これが男が体格差をものともせず、山男を投げ飛ばした全容である
「くっ、ちくしょう・・・まさかこの俺が負けるとは。俺より強いヤツなんかこの町にはもういねぇと思ってたのによ・・・」
「それは間違ってないぜ」
「何・・・?」
「俺の力なんて大したことない、ちょっと力を利用するのが巧いだけだ。つまりあんたが俺より強かったから、俺はあんたに勝てたんだ」
「けっ、嫌味な野郎だな・・・」
「ふぅ、それじゃ帰るか。 夕飯何にするかな・・・」
男がその場から立ち去ろうとした時、強い風が吹いた
学ランとワイシャツが捲れ男の背中にあったものが顕になる
「・・・ てめぇ・・・そうか、てめぇが、あの・・・」
背中にあったもの、それは歯車
巨大な歯車の刺青
「売られた喧嘩は必ず買う。この街のどのグループにも属さずに裏でこの街を回してる男、歯車 鋼治・・・」
「そうだ回転ずしにでも行くか。あいつも腹減ってるだろうしな」
そう言いながら、鋼治は数百はくだらない男達が転がっている廃工場を後にした
脱字直したお