俺の嫁エクスプロージョン
なんてこった俺の嫁が遂に次元の壁を越えて会いに来てくれたぞ
しかも3人も
これ以上ないくらい幸せだ
叶わぬ恋だと思っていた
俺が好きになる娘とはいつも大きな障害で阻まれていた
俺は三次元、彼女は二次元。どう足掻いても越えられない高い高い壁
それが今こうして、どういう理屈かはわからないが俺の目の前に3人も立っている。
ああ、幸せだ。掛け値なしに幸せだ。例え彼女達が、手に思い思いの凶器を持っていようとも・・・
「・・・どういう状況なんでしょうかこれは」
「・・・あなたを殺しに来たわ」
手に鋭いハサミを持った娘が、山奥の清流の様な静かで透き通った声で言う
眼鏡をかけた目からは、感情はいまいち読み取れない
「な、何ででしょうか」
「アンタがホイホイホイホイ嫁とっかえひっかえしてるからでしょーが」
手に彼女と同じくらいのサイズのハンマーを持った娘がアニメ声で怒鳴る。吊り気味の目と八重歯がチャームポイント
「そ、それは・・・」
「何かしら、私たちを納得させられる言い訳があるなら言ってごらんない」
手にムチを持った爆乳お姉さんが艶っぽい声で言ってくる。腕を組んでいて胸が強調されてて超エロい
「いや、だってしょうがないじゃないですか 毎月大量に出るラノベ、季節とともに変わるアニメ群。どちらにも魅力的な女の子がたくさん出てくるんですもんそら好きな娘がたくさん居ても仕方ないじゃないですか」
「ふーん、それで?」
八重歯の娘が言う
「そ、それで・・・たくさん魅力的な娘がいるんだから、俺の嫁がたくさん居ても仕方ないと・・・」
「はい、そこ」
ビシィッと八重歯がハンマーを突き付けてきた
「ちょっと、この部屋狭いんだからあんまり激しい動きしないで頂戴。危ないわ。あなたのそれ、ただでさえ面積使ってるんだから」
「・・・危険」
おっぱいと眼鏡が迷惑そうに言う
6畳ぐらいの部屋にベッド、パソコン、ゲーム機、フィギュア、本棚と人間4人+武器が入ってるわけだ
めちゃくちゃキツい
ただ至近距離で女の子特有の甘い匂い嗅げるから俺的には全然良いですけどね
「むぅ、ごめん・・・って話が逸れたわ。つまりあなたのそれ俺の嫁ってのが多すぎるのよ」
「・・・ここは何処?」
眼鏡が聞いてくる
「に、日本です」
「でしょう〜 日本ではお嫁さんはひ・と・りなのよ アンタもそれぐらい知ってんでしょ」
「でも、俺が言ってる"俺の嫁"っていうのは、あくまでめちゃくちゃ好きな女の子のことなんすけど・・・リアルな嫁ではなくて」
「・・・あなたそれを私たちの前で言う?」
「・・・やっぱり殺すしか」
おっぱいと眼鏡が武器を構える
「ちょ、待って だって二次元と三次元って結婚できないじゃん リアルな嫁にはできないじゃん」
「出来るわよ」
しれっと八重歯がそう言う
「どうやって 二次元と三次元には越えられない壁がありましてね どうやったって無・・・理・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
部屋を包む沈黙
・・・越えてた。越えられない壁越えてたよこの人たち
「最近二次元に出来たのよ、次元の壁をぶち破る機械がね」
「ま、まじですかー・・・ってことは何結婚出来ちゃうの俺の嫁と」
「微妙に意味不明だけどそういうことよ」
なんてこったい\(^O^)/
〜続く〜
寝る前に思い付いて書いた結果がこれだよ
眠くなっちゃったから続きはまた今度