逆立ちエクスプロージョン
「ねぇ〜先輩〜」
「んー」
本を読みながら適当に返事する先輩
「そろそろいいですか〜コレ止めても〜」
逆立ちをしながらヘラヘラ返事する僕
「ダメ」
「なんでですか〜」
「お前が私のプリンを食べたからだ。2時間も並んで買った1日数量限定のロイヤルプリンをな」
「いや確かにそれは悪かったですけど〜明日買ってきてあげますからもう許してくださいよ〜。ほら、僕の腕ももうぷるっぷるしちゃってますから
プリンみたいにぷるっぷるしちゃってますから。ははっ、今の上手くなかったですか?あっ、プリンも美味しかったな〜凄い、まさかの二段構えいや〜今日の僕絶好調だな〜」
バキッ
「はひ・・・ごめんなふぁい調子のりまひた・・・逆立ちしすぎでちょっとハイになってまひた・・・」
「1時間延長だ」
「ちょっとちょっと、既に3時間は逆立ちしてるんですよ? 4時間は無理ですって〜」
ーーーーー1時間後
「いや〜人間って凄いですね、出来ちゃうんだ4時間逆立ち」
スッと逆立ちを止めて先輩と向き合う形で立つ
「・・・・・・」
「えっ、先輩なんですかその間。嫌ですよ〜さらに延長とか」
「延長だ」
「え〜今度は何時までですか〜そろそろマジで腕がヤバいんですけど。というかほら、外も暗くなっちゃってますし僕帰らないと・・・」
「朝まで延長。今日は泊まっていけ」
「ま、まじですか〜・・・逆立ち保つかな」
「逆立ちはもういい。そのかわり、私と一緒に、寝ろ」
「いや僕明日朝から大学なんですけど〜」
キュッと服の裾を掴んでくる先輩
頬をやや紅潮させながらの上目遣いというハッピーセット付きだ
これに逆らえる男がいるだろうか、いやいない
「はぁ〜仕方ないですね。プリン食べちゃった僕が悪いですし、先輩の言うとうりにしますよ」
「明日朝一で一緒にプリン買いに行くからな、寝坊するなよ」
「はいはい、食い物の恨みは恐ろしいな〜全く」
〜完〜
詰めが甘いのはご愛敬