夏エクスプロージョン
ある夏の一幕
ミーンミーンミーン
暑い・・・
6畳一間のアパートの一室で、男が大の字になって寝ている
全身から滝のような汗を掻きながら
部屋の隅にあるテレビからは、今日は今年最高の猛暑日であることを告げるニュースが流れている
アナウンサーも汗だくだ
ワイシャツが透けて白い下着が見えてしまっている
豊満な肉体を包むそれは、今にもはち切れんばかりだ
だが男だ
そしてデブだ
誰得だよこれ・・・
ブツンッ
テレビを消し、再び大の字になる
38℃越えとかマジか・・・
傍にあったエアコンのリモコンを手にとる
エアコン様、アンタの力が必要だ
聖なる風でこの部屋を浄めておくれ
ピッ
・・・・・・シーン
・・・ですよねー
故障である
昨日の夜、パパパパパポウという音を発して以来うんともすんとも言わなくなった
くっ、扇風機様・・・神風を巻き起こし、この部屋の熱気を追い払っておくれ
手を伸ばし扇風機のスイッチを押す
ポチッ
ブーン・・・
おお、熱風だが何もないよりマシだな
ブーン・・・ガガガ
んっ?
ガガガガガガフォカヌポウ
・・・ちょ
ポチッ
・・・・・・
ポチッ
・・・・・・・・・マジですかー
ならばうちわだ
うちわうちわ・・・
あった
バサバサバサ
あー結構良いなこれ、なかなか涼しいな
メキッ
嘘だろ・・・へし折れやがった
ちくしょう他に何かあったか?
あっ、確か高校の時修学旅行で買った扇子があったはず
あった
サラサラサラサラ
・・・持っただけで砂になりやがった
手持ち扇風機
羽全部むしられてる・・・
ミスト出すやーつ
なんかスライムみたいなの出てきた・・・
もう水、
水でいい
ウチ水道止められてるんだった・・・
・・・ファミレス行くか
〜完〜
なんかグダグタ長くなっちゃった