ジジイエクスプロージョン
ドガァァアン
飛行機から落とされる爆弾で街が炎で包まれる
おぉ街が・・・ワシらの街が、燃えておる・・・
おのれ帝国
怒れるジジイ
ワシが友と語らったあの丘も、甘酸っぱい青春を過ごした学舎も燃えてしまった
激しい怒りがジジイの中に眠っていた力を呼び覚ます
震えるぞハート燃え尽きるほどヒート
バサァ
ジジイに羽が生える
ガシィン
ジジイの腕がガントレットのような形に変形する
バキィン
ジジイの足がなんかかっこいい感じの形に変形する
行くぞ帝国目にもの見せてくれるわ
グググっと身を屈めて、渾身の力で大地を蹴り付ける
一直線に帝国の戦闘機めがけて空気を切り裂いて行くジジイその姿、まさに大砲から放たれた鉄球のごとし
ものの数秒で上空500メートルにあった戦闘機に到達
パイロットの目が大きく見開かれる
「き、貴様なにものだ」
「なぁに、通りすがりのただのジジイじゃ。土産にこの羽貰っていくぞ」
メキメキメキッ
驚異的力でジジイが戦闘機の羽を引きちぎった
「ぬぁあ゛あぁああクソったれぇえ」
落ちていく戦闘機しかしジジイは墜落すら許さない
「貴様ら帝国の人間に、この日本の大地を汚されるのは我慢ならん 」
落ちていく戦闘機に翼の力を使い一瞬で追い付いたジジイ
そのまま今度は尾翼の部分をがっちりホールドする
「い、一体何をするつもりだ 」
「知れたことよ・・・帰してやるのだ、貴様の国にまでな 」
「なんだと 帝国まで500000キロはあるのだぞ 」
「その程度今のわしなら造作もないわぁぁあ 」
ブンブンブンとハンマー投げのように戦闘機を回し始めたジジイ
「やめろぉおぉ」
「とべよぉぉぉぉ」
ブンッ
キラーン
〜帝国〜
「ククク、今回の侵攻で日本は我が物になるだろうな・・・」
バルコニーでブランデーのはいったワイングラスを揺らしている帝国の大王
「ゲスゲスゲス、そうに違いないでゲス。なんせ日本には帝国最新最強の戦闘機を8万機送りこんでるでゲスから」
ゴマをする腹心
「ククク、日本が手に入ったあかつきには貴様に、日本の半分をやろう。今回の活躍の褒美にな・・・」
「ははー、ありがたき幸せでゲスー」
「ゲスゲス五月蝿いからやっぱなし」
「そ、そんなーでゲス」
「はは、ジョークだ。そんなに慌てるでない・・・おやあれは?」
「なんか飛んでくるでゲス」
「おお あれは我が軍の戦闘機ではないか 思ったより早く終わったのだな」
「いや様子がおかしいでゲスよ。片翼ないでゲスし・・・ってこっち近づいてきてないでゲスか」
「お、おいおいおい 待て止まらぬか フリードリヒヴァン・アウレゴルス4世の命令だぞ」
「いや、聞こえるわけないでゲショ に、逃げるでゲス〜」
「こ、こら余を置いていくでない・・・ぶべらっ 」
裾を踏んで転んでしまったフリードリヒヴァン・アウレゴルス4世
ぐんぐん近づいてくる戦闘機
「や、やめろ・・・来るな・・・ 」
ぐんぐん近づいてくる戦闘機
「う、うわぁぁぁぁあ 」
ドガァァアン
フリードリヒヴァン・アウレゴルス4世は死んだ
このことにより帝国の日本侵攻軍は混乱
勢いが弱まった帝国軍を日本の自衛隊とジジイが力を合わせて撃退
日本は再び平和になった
ありがとうジジイ
〜完〜