ep.13『択一』②
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「お゛っ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ んお゛ぉぉっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ んお゛ぉぉっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡」
「困りました……一体どうすれば……」
横たわりながら激しく喘ぐヴォルガー。その横に座るラピアは、静かに頭を悩ませていた。
目の前にある大きな問題にどう対応すればよいのか、頼れるものもなくひたすら一人で自問自答を繰り返していると……
「ヴォルガァァァァァァッッッッ!!! 何故君はこうもけたたましいんだ!!!!」
「黙らんと乳首を焼き尽くすぞッッッ!!!」
懐かしい二つの声とともに、突然ドアが開かれた!!
「ギデオンくん!! リア様!!!」
唐突な訪問に驚くラピア!!
かつての仲間との久々の再会、しかしリアは挨拶もなしにまくし立てる!!
「貴様という人間は乳首開発以外にやることがないのか!!??」
「違うんですリア様、これは――」
ラピアの弁明が始まるより先に、ある違和感を察知したのはギデオンの方だった。
「待ってくれリア、ヴォルガーの様子が少しおかしい……」
「様子がおかしいって……」
「お゛っ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ んお゛ぉぉっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ んお゛ぉぉっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡」
「いつも通りのおかしさではないか!!」
「いや……彼の乳首をよく見るんだ!!」
「そんなもの見とうない!!」
「気持ちはわかるが見るんだ!!!」
ギデオンに促され、渋々ながらもヴォルガーの乳首を眺めるリア。
そそり立つその二つの乳首は記憶と違わぬ桃色で、やはり女性的な大きさであった。
何故妾がこんなものを見ねばならんのじゃ……と苦しむリアも、しばらく見つめてようやくその違和感に気がついた。
「……ヴォルガーのやつ、乳首を開発しておらぬぞ!?」
そう……街を揺るがすほどの喘ぎ声をあげ、ミチミチに乳首を立たせているヴォルガーだが、彼自身はその二つの突起に一切触れていないのだ!!
見た限り外的な刺激を受けている様子はない、にも関わらず激しく喘ぐヴォルガー……一体何が起こっているのか、とギデオンとリアが思考を巡らせていると、
「お゛っ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛お゛んっっ♡♡♡ ゆ、勇者殿っっ♡♡♡ 姫君っっ♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡ お懐かしいっっ♡♡♡」
「「!!??」」
なんと、ヴォルガーがギデオンとリアを認識して挨拶してきたのだ!!!
乳首開発の間はテコでも周囲の呼びかけに気づかなかった、あのヴォルガーが!!!
「ヴォルガー、一体何が起こっているんだ!?」
ギデオンの呼びかけに、ヴォルガーは激しく応える!!!
「ちっ♡♡ 乳首っっ♡♡♡ 乳首に電流♡♡♡ 乳首に電流が流れてお゛っ♡♡ んお゛お゛ぉっっ♡♡♡」
「なんじゃ貴様死んでしまえ!!!」
「なんてことを言うんですかリア様!! ヴォルガーくんが必死に敵と戦っているのに!!!」
思いもよらないラピアの言葉に、ギデオンとリアは愕然とする。
「敵!? どこに敵がいるんだ!!??」
「ここにはいません!! ヴォルガーくんは……七沌将の一人であるキルデイルの魔の手によって乳首に電流が流れていると錯覚する催眠術を受けてしまったんです!!!」
そう!!
ヴォルガーの主張する「乳首電流」は実体のある電撃ではなく、キルデイルの催眠術によって植え付けられた幻なのだ!!!
以前にかけられた『乳首開発ができなくなる催眠』と同様、ヴォルガーの弱点を的確に攻め、そしてSSS級ヒーラーであるラピアであっても容易に解決はできないほど恐ろしく完璧な作戦であった!!!
「七沌将の催眠術で……乳首に電流が流れているだって!?」
ラピアから告げられた真実、その衝撃にギデオンの声は震える。
「敵まで頭がおかしくなってるじゃないか!! もう本当についていけない!!!」
「妾達が真面目に戦っている裏で一体何をしてきたんじゃおぬし達は!!!」




