ep.9『同窓』前半 ⑥
ヴォルガーとオグニは、あの頃のように揃って黒いタンクトップを脱ぎ捨てた。
ヴォルガーの肌は白く、オグニの肌は深く黒い……しかし、二人の乳首はいずれも美しい桃色に輝いていた。
二人は各々、修業時代から愛用し続けている最高級の軟膏――不死鳥の涙――を指に取り、乳輪をゆっくりと刺激していく。
「お゛……♡♡ お゛お゛……っ♡♡」
「んっ……♡ んお゛っ……♡♡」
にわかに甘い声が漏れる中、じわじわと勃ち上がる二人の乳首……。
それは、二人の雄々しく逞しい肉体からは想像も尽かないほど女性的なシルエットをした、母性の象徴としての乳首であった。
徐々に高まる感度と共に高度と硬度を増していく乳首が、そのピークを迎えたとき……一気につまみ上げる!!!!!
「「お゛ぉぉっっっっ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛お゛ぉぉっっっっ♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡♡ お゛ぉぉっっっっ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛お゛ぉぉっっっっ♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡♡」」
オグニ自慢のマイホームに二人の荘厳たる喘ぎ声が響きわたる!!!
幸せな新婚生活を支え、新しい命を迎えるための家、その内部は莫大な音量の喘ぎ声に揺らされ続ける!!!
久しぶりに並んで執り行われる二人の乳首開発……それは、修業時代にも増して高い威力を誇るものであった!!!
今頃同じ夜空の下で、あいつも、あいつも、同じように乳首を開発しているのだろうか……。
二度と戻らない青春時代に思いを馳せながら、かつて666人で一斉に喘いだあの頃のように、二人は乳首をこねくり回し続ける!!!
そして、その喘ぎ声は全て家屋の防音壁に吸い込まれていく……しかし!! 一人分の喘ぎ声を計算して建てられた防音壁は二人分の振動を吸収しきれず、地震のようにガタガタとその身を揺らした!!!
この振動に気づいた近隣の村人達が、とうとう起きあがって家屋を見つめる。喘ぎ声こそ聞こえてこないものの、その激しい振動の原因は火を見るよりも明らかであった。
同じ時期を過ごした道場の門下生は全員が乳首開発を生き甲斐にしていた……と、確かにオグニは村人達に語っていた。
語ってはいたが、多くの村人は本気にはしていなかった。むしろ、信じたくはなかった。
このまま激しい振動を受けてオグニの家は潰れてしまうんじゃないだろうか……村人達の心は暗い不安に包まれた。
しかし、結論を言ってしまえばこれは全くの杞憂であった。
例えSSS級格闘家二人分の喘ぎ声を受けても、揺れこそあれどダメージは受けない……それほどまでに、村人達の建てた特殊加工防音壁は強靱であった!!!
――真の脅威は、彼らの想像が全く及ばないところから迫りつつあった!!!
「モーグモグモグ!!! 開天流の達人ヴォルガー・フィルヴォルグ!!! このモグラス様が貴様の寝首を叩っ斬ってやるモグーッッッ!!!!」
なんと!! オグニの家の直下、その地下深くから魔王軍の魔の手が襲ってきているのだ!!!
モグラ型魔族モグラス――その異常発達した聴覚は防音加工と分厚い地面に阻まれてもなお正確にヴォルガーの声を聞き取り、その鋭い爪と豪腕は猛スピードで大地を掘り進んでいた!!!
全てはそう、魔王軍に仇なすヴォルガー・フィルヴォルグを抹殺するため!!!
「モーグモグモグ!!! ヴォルガー・フィルヴォルグ!!! 今は亡き七天将ダフマァ様を弔うためにも貴様の首を必ず持ち帰り、そしてこのモグラス様が新たなる七天将となってやるモグーーーッッッッ!!!」
モグラスは自らを奮い立たせるため、孤独な地下で決意を叫ぶ!!!
そして、ヴォルガー抹殺へ向けて着実に歩みを進める!!
「「……ぉ ぉ ぉ」」
かすかに、しかしハッキリと二人分の喘ぎ声がモグラスの耳に聞こえてくる。
ターゲット以外の声も混ざっているが、場所の把握が確実になるためむしろ好都合であった。
敵が二人いるのであれば、二人まとめて抹殺するまで!!
「「……ぉ ぉ お」」
「「……お お お゛」」
「モーグモグモグ!!! どんどん声が大きくなるモグ!!! 貴様の命は風前の灯火モグーーーッッッ!!!」
人類の領域を遙かに超え、魔王軍としてもトップクラスを誇る異常発達したモグラスの聴力が確実にヴォルガーの位置を捕らえる!!
「「……お゛ お゛ お゛♡」」
「「……お゛♡ お゛♡ お゛っ♡」」
次第にディティールを増していく二人の喘ぎ声!!!
未だに分厚い地面に阻まれたその声は、モグラスの耳には日常会話と変わらぬほどはっきりと聞こえていた!!!
時折現れる堅い地盤も、モグラスの爪と腕の前にはビスケット同然に脆く崩れ去っていく!!!
その爪が、腕が、ヴォルガーめがけて猛スピードで迫りつつあるのだ!!!
「「……お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っっ♡」」
「「……お゛っっ♡ お゛っっ♡ お゛っっっ♡」」
目標まで10メートル……5メートル……そしてとうとう家屋の基盤を突き破り、床を崩し、畳を抜けて……
「モグーーーーーーッッッッッ!!!!」
モグラスはヴォルガーの待つ寝室へと飛び出した!!!
「「お゛ぉぉっっっっ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛お゛ぉぉっっっっ♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛ぉぉっっっっ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛お゛ぉぉっっっっ♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛っっ♡♡♡♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ お゛っっ♡♡♡ お゛っ♡♡ んお゛ぉぉぉっっ♡♡♡♡♡」」
「もががががががががががががががががががががががががががががががごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごがががががががが」
人類を遙かに超越したモグラスの聴力に二人分の喘ぎ声が襲いかかる!!!!
その艶めかしくも激しく力強い振動はモグラスの鼓膜を瞬く間に突き破り、脳髄をかき乱し、頭蓋骨を粉々に砕いた!!!!
そしてここで……ヴォルガーとオグニが起きあがった!!!
「何者だッッッ!!!」
たとえ乳首開発に集中していようと、魔族の脅威と殺気には敏感に反応し一瞬のうちに戦闘態勢に入る……まさしく達人の反応であった!!
二人はすぐさま見知らぬモグラ型魔族の姿を捉え、どのような攻撃にも対応できるよう構えた!!!
突如侵入してきた敵だが、床に伏せた体勢のまま未だ攻撃の気配が無い……。
全く予想外の奇襲をしかけながら、いざ戦闘に入ればピクリとも動かぬ敵の戦法は二人にとって想像の範囲外であり、極めて不気味であった。
このまま敵の出方を見ることが、むしろ敵のペースに捕らわれることかもしれない……。
先手必勝で仕掛けるべきか、と思案もした二人だが……どうも敵の様子がおかしい。
果たしてこの不動は、本当に敵の作戦なのか?
ヴォルガーは警戒を一切解かず、恐る恐る、慎重に敵へと近づき……その体に触れた。
そして、驚愕の事実がヴォルガーを襲った!
「し……死んでる!!!」
≪続く≫




