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第零話 プロローグ

零話はゲームの話しか出てきません。第一話から出てきます

シティバトルオンラインというゲームで俺はとあるプレイヤーと会うためにログインしていた

そいつは俺がシティバトを始める前からプレイをしていた奴で俺のライバルだ

いつもならとっくに来ているはずだが待ち合わせの時間になっても来なかった

何か用事があったのかと思い連絡すると数分後返事が返ってきた


三日月 ごめん、あの大人気ゲーム始めたから当分はログインしないと思う


幾度と見たメッセージが返ってきた

またかと

このメッセージをみたら最後相当な変わり者以外は一ヶ月以上こっちには帰ってこない


レン 了解


もう何回したか分からないやりとりを再びした


「はあぁ〜~」


大きいため息を吐きログアウトした


大人気ゲームか〜

俺もしたいが金がな〜

母さんや父さんに頼んでも勝ってくれなさそうだしな


考え事をしながら一階に降りると母さんが夕飯の支度をしていた

俺も手伝わされた

手伝い中にダメ元で母さんに頼んでみたが値段を聞かれて却下された


ダメ元といっても正直ちょっと期待した分萎えた

晩御飯を食べ再度ログインし脳死しながらプレイヤーを倒していった

そんな日々が続いて一ヶ月

やはりあいつは帰ってこなかった


何もやる気が起きない俺はリビングでお菓子を食べながらテレビを見ていたら大人気ゲームのCMをやっていた


「今や日本で大人気のゲーム!パレルソン・ソフィア:通称パレソフィ 日本での総プレイヤー数は二千万人以上!今お手元にお持ちでないお客様はぜひこの機会にご購入を!」


したいよ!

だが俺には金がない

けどバイトは、バイトだけは


ゲームしたい欲が強く頭がいっぱいになっていた時だった

玄関でガチャガチャと音が鳴った


ポテチは一枚口に運びながら考える

おかしいと

ただいまの時間は夕方の17時だ

この時間は誰も帰ってこないはずだ

早くても母さんが18時だ

じゃあ誰だ

ま、まさか泥棒か!


そんなわけがないと思いながらも俺はテレビを消し台所に行き包丁を取り出した

その時インターホンが鳴った

うちの家のインターホンはカメラがないので誰だかか分からない

俺は返事をせずソファーの陰に隠れる

その時だった

鍵が開けられた

焦りながらも俺は息を殺す

本当に泥棒かわからないが侵入者は足音を立てずそおっと歩いている

片手に包丁を持ちながらいつでも反撃できるように俺はソファーに隠れながら少し顔を出し侵入者を除いた

だがそれが良くなかった

俺は侵入者と目が合ってしまった

侵入者もまさかソファーの裏に隠れていると思っていなかったのだろう

お互いに目が合ってフリーズした

そして数十秒後お互いに声を出す


「「えっ」」


まさかの侵入者の正体は父さんだった


「びっくりした~まじで泥棒かと思った」


「こっちこそインターホン鳴らしても出なくて鍵開けて中に入ったらお帰りの一言もなかったから泥棒かと思った」


「はぁ~緊張して損した」


「てかさ、いつつっこもうかと思ったけど右手に持ってるものってまさか」


「ああこれか、包丁だ」


「なんでもってる?」


「反撃用」


「あぶな、父さんもしかしたら殺されてたかも」


「まじでな」


侵入者の正体が父さんだとわかって全身の力が抜けたのか包丁を持っていた右手の力も抜けた


「「あっ」」


右手から落ちた包丁は俺の足へとクリーンヒット!


「いっつつうううたぁぁああああ!!」



近所の病院

麻酔で目が覚めた俺の周りには家族全員がそろっていた


「お、目が覚めたか」


「はぁ~やっと目が覚めた、じゃあ帰ろうよ」


「え、カナちゃんお兄ちゃんに冷たすぎ!」


「お父さんもういい歳になのにそのノリはきつい」


「ひどいお父さんまだ35歳だよ」


「立派なおっさんじゃん」


「病院では静かに」


「てかさ、なんで父さんあの時間に帰ってきてたんだ?普通に考えたらいつも19時以降じゃん」


「ああそれか、それはな今日は昼までで仕事が終わってな、部長と買い物に行ってたんだ」


「へ~」


「すごくどうでもよさそうだな」


「うんどうでもいい」


「これを見てもそれが言えるかな?」


ジャジャーンという効果音を自分でいいながら手元に出したのはあのゲームだった


「ど、どうしてそれを」


「実はな、今日の部長との買い物なんだが部長のお子さんがゲーム好きらしくてな、最近話題のゲームをずっとやりたいって言ってたらしくて今日買おうってなったんだけどその過程で母さんからお前がこのゲームを欲しいって言ってのを思い出してな」


「最初は反対したけどあなたがやりたそうにしていたから今回は良いかなって」


「まじか」


「ああまじだ」


「よっ」


「その代わり、学校のテストで赤点とったら補修が終わるまで没収、さらに赤点をとったらその次のテストからは一週間前ゲーム禁止、ゲーム機を取り上げます」


「わ、わかりました。ちゃんと勉強します」


「よろしい」


「いや~こういうことあんまり言っちゃだめだけどよかったな」


「ああ、まじでうれしい」


「それだけじゃない」


「?」


「お前のその足、二週間自宅療養だって」


「て・こ・と・は?」


「「ゲームやりたい放題!」」


「うるさい」


「「すいません」」


「まあそれは別に構わないけどさっきの約束はしっかりと覚えておくように」


「はい」


「じゃあ今日一日は様子見もかねて病院だけど、様子を見て明日の昼には退院できるとは思うわ」


「は~い」


「じゃあ私たちは帰るは」


「夜トイレ行くの怖かったら電話しろよ」


「するか」


「そういえばこの病院夜中出るって~」


「カナちゃん嘘は良くないよ」


「信じるか信じないかはあなた次第です。じゃあね~」


「んな、まさかなあ」


その日の夜なぜか俺はトイレに行けなく朝日が昇り始めるとともにトイレダッシュしたことは秘密だ

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