表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏探偵トウヤ  作者: KS
始まり
1/16

第1話 騎士

魔王軍を滅ぼす為、魔王を殺す為、俺は立ち向かい続ける。多くの任務をこなしてきた。都市の壊滅、邪魔な人間の虐殺。その罪滅ぼしをする為、自分の命を懸けてでもこの不条理と理不尽を許さず、無くして見せる。その為にも仲間が必要になってきた。やはり仲間にするべきは騎士か?魔法使いでもいいな。俺は俺の目的を達成する為の仲間を探しに、優秀な騎士達がいるという中央都市マルクスへとやってきた。

なんてことない昼下がり。俺は中央都市マルクスの騎士道を歩いている。騎士道は、この国の騎士団が通るためだけに作られた大通りだ。この世界では魔王と呼ばれる、人類を滅ぼすアンデット達を従えるものがいる。そしてその魔王軍を倒すため、人類が結成したのが騎士団だ。俺もその一人で、マルクスの副団長を担っている。門が近づいてきた。俺は今日、団長からの指示で、単独任務に出ている。団長は努力家で、5年でマルクスの騎士団団長になった。実力、人柄ともにまさに騎士の鑑であり、俺が最も尊敬する人だ。

「騎士団手帳を出して下さい」

「はい」

「確認しました。では出国を許可します」

よし、初めての単独任務、がんばるか。


〜森の中〜

凄まじい轟音と共に、何かが近づいているのが感じとれた。

「何だ?」

確認する暇もなくそれは目の前へときた。

「本当にいるじゃないか」

「誰だ!」

「魔王軍五大官の二、散雷のシュルツ」

「五大官だと?」


魔王軍最高戦力の5人、五大官。その強さは人間では到底敵わないほどの強さだ。1人で勝てるはずがない。そう直感した俺は、逃げることだけを考えて戦った。


キィン ドォン

剣技と魔法がぶつかり合う。そこで俺は、全ての力を振り絞り魔法を放った。

「シャイニング!」


目眩しの魔法だ。それを使い、敵が見失った隙に、全力で門へと走った。


〜中央都市マルクス〜

「答えてください!団長!」

俺は逃げ帰ったのち、団長の元へと走った。その理由は、真相を聞くためだ。


「あなたの技術と騎士の天恵があれば、五大官の接近に気づいていたはずです!なぜ私をあの森へと任務に送ったんですか!」

「……」

団長は黙ったままだ。


「あなたは図ったかのように私を森へと送り込み、そして奴は待ち伏せていたかのように本当に来たのかと言い放った。これが偶然なんですか!」

「勘の鋭いやつだ。」

団長が言い放った一言に、背筋が凍りかけた。


「は?」

「俺はお前の予想通り、計画的にお前を森の中へと誘き寄せた。そしてシュルツには待ち伏せをさせた。」

「何を…言っているんですか」

「つまり、俺はお前を嵌めたんだ。」

「一体何の為に!」

「俺達の目的を達成する為に。」


そして団長は姿を変え、頭には2本の角が生え、青い髪と青い目を携えた青年のような見た目のアンデットに変化した。


「俺は五大官の三、晴天のシャラク。この男の肉体を借りて、ここで計画を進めていた。」

「団長の肉体を…」

怒りと絶望が込み上げた。しかし騎士の経験からか、この強大な相手に立ち向かうことはできなかった。

「ここまでバレてしまった今、ここで派手に動くのも得策ではない。俺は一度体制を立て直すとしよう。」

さしてシャラクは窓を破り、どこかへ飛び立っていった。騎士団の基地の中央広間で、俺は一人立ち尽くした。


どのくらい経っただろうか。気持ちを落ち着かせる為にベンチに座っていた俺に、話しかけてくる人物がいた。

「君、騎士団の副団長だろう?俺の、裏探偵トウヤの仲間になってくれよ」

それが俺の復讐の旅の始まりだった。


読んでいただきありがとうございました!初めての投稿で拙い部分もあったかもしれません。申し訳ございません。これからこの物語を完結まで書いていこうと思いますので応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ