俺の日常 ~真相編~
私は、とあるタクシー運転手です。
この仕事をしてからだいぶ経ちますが、お客さんからの評価はいい方だと思っています。
今日もまた、お客さんを届けていくとしましょうか。
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今日は仕事帰りのサラリーマンでした。
疲れていて、私が怖い話を切り出すと、その男性は話を聞いてくれました。
このサラリーマンさんは相当疲れていらっしゃる様子でしたのですぐ眠ってしまいました。
私はすぐに、”お迎え”の準備を行い、お話に出た墓地に向かいました。
目的地に到着してもお客さんは起きることはありませんでした。
私は、そのお客さんを自分の車と一緒にとある場所にお迎えしておきました。
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次は朝のお話ですね。
タクシーを呼ばれたので家の前に行くと、金髪男性が立って待っていました。
その男性は相当急いでいた様子なのか、扉を開いた瞬間に中に乗り込んできました。
とにかく会社まで向かうことになりましたが、彼は気付いていないでしょう。
まさか自分が数日前の交通事故で死んでしまったことに…
なので私は、また”お迎え”の準備を行い、時間が少し経てば男性は眠っていました。
サラリーマンの男性のお話と同じように、私はとある場所にその男性をお迎えしました。
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「…といったのが私の話になります」
気付いたら僕はタクシーに乗って男性の話を聞いていた。
「いつもご利用いただきありがとうございます」
僕が戸惑っているところなんて気にせず、男性は話を続ける。
「…今日はあいにくの悪天候ですね」
確かに、外を見ると宇津ぐらい雰囲気を醸し出していて、本当に気持ち悪く感じる。
男性運転手の方に目を向けると、帽子を深くかぶって話を続ける。
「…お客様は、今までの話、聞き覚えはないでしょうか」
確かに、すべて理解していた気はする。
実際に見て聞いて…体験したような気もする。
「そう…ですか、何も言わないですか」
男性運転手はミラー越しに僕を見つめると、何も言わずに運転を続ける。
「…ここ知っていますか?話で出ていた墓地」
窓を見ると、確かに話しに出ていた墓地に到着していた。
すると、すぐに景色が変わってコンビニが見えた。
「このコンビニも、見たことがありますよね?」
そう、このコンビニで怪奇現象が起きたんだっけ
何故か僕はこの様子を鮮明に思い出せる。
「…お客さん、いや、読者さんとでも言いましょうか。どうでしたか?このお話。結構クオリティ高かったでしょう?」
「な、何のことだか」
「まぁ…私とともに真理に到着したものは…”お迎え”しなきゃいけないようですね」
本当に何のことだかよく分からない。
「…君に言っているのですよ、ユーザーさん?」
そう運転手が手で目を覆い隠すと、僕は意識を失った。
これでシリーズは終わりになりますかね。