ノアの犠牲とエクスカリバーの光
ロキたちは、NEURONの圧倒的な攻撃にさらされ、避けることすらできない絶望的な状況に陥っていた。しかし、その瞬間、エクスカリバーがまばゆく光り、宇宙を包むような光がNEURONの攻撃を切り裂き、無効化した。攻撃が消え去り、宇宙は一瞬の静寂に包まれた。
ロキは驚きの中で、エクスカリバーを握るノアを見つめた。
「ロキ様…」ノアは、力を使い果たした様子でエクスカリバーを握りしめていた。彼の声には、静かな決意と優しさが込められていた。光体の力を借りてここにたどり着いたことを説明し、エクスカリバーの力を解き放つ瞬間が来たと話した。
「エクスカリバーは本来、私の力では扱えない…でも、ロキ様のお守りの力と、私の命を引き換えにして、一瞬だけ…次元を切り裂く力を発揮できたのです。」
ノアとの最後の会話
ロキはその場に崩れ落ち、ノアの方を見つめながら言葉を失っていた。
「どうして…ノア、お前が…?」ロキの声は震えていた。彼はエリュシオンの村でノアを守ったあの瞬間を思い出していた。あの時も、ノアを救うために体を張ったのに、今度はノアが自分を守ってくれた。
「ロキ様…お守りを…受け取ってください。」ノアの手には、エアリアルのオークションでロキが購入した「星辰のペンダント」が握られていた。ロキがノアのために守りの力を込めたそのペンダントは、ノアの最後の力を支えていた。
ノアの光と消えゆく瞬間
ノアは微笑みながら、次第に光に包まれていった。エクスカリバーの力を解き放ったその一瞬の後、ノアの存在そのものが淡い光へと変わり始め、次元を超えたエネルギーの一部となって消えていった。
「ノア…!」ロキはその場で叫び、手を伸ばしたが、ノアの姿はもはや触れることのできない光の中に消えていく。
ノアの光は静かに宇宙に溶け込み、最後の輝きが遠く消えていくと、何も残らなかった。
アスクレピオスの蘇生の試み
アスクレピオスが駆け寄り、すぐに生命の杯を使い、ノアの蘇生を試みた。彼は必死に杯を振るい、ノアの命を取り戻そうとした。
「まだ間に合う…ノア、諦めるな!」アスクレピオスの顔は焦りに満ち、彼の声には切迫感があふれていた。しかし、ノアの身体はすでに光となり、戻ることはなかった。
「なんてことだ…!」アスクレピオスは拳を握りしめ、悔しさと無力感に打ちひしがれていた。「俺の力じゃ救えないのか…!」彼は空間に拳を振り上げ、泣き叫びたい衝動を必死に抑えていた。
ラヒールの説明
その時、ラヒールが静かに歩み寄り、アスクレピオスの肩に手を置いた。
「アスクレピオス、無駄だ…」ラヒールの声は冷静だったが、どこか哀しみを含んでいた。「魂が消えた者は、いかなる力を使っても蘇生することはできない。ノアの魂は、この次元から完全に離れてしまったのだ。」
アスクレピオスはラヒールの言葉に唇を噛み締め、拳を握りしめたまま悔しそうにうなだれた。「そうか…俺は無力だ…」
ノアの最後のメッセージ
エクスカリバーを握りしめたロキに、ノアの最後のメッセージが頭の中に直接語りかけてきた。
「ロキ様、怠け過ぎは皆に迷惑をかけるからダメですよ。体に気をつけてください。そして…光体もよろしくお願いします。」
ロキはその言葉を聞いた瞬間、胸に押し寄せる感情を抑えることができなかった。「お前がいないと、俺はどうしたらいいんだよ…!」彼の叫びが虚空に響いた。
ロキの激高とNEURONとの決着
怒りと悲しみで満ちたロキは、エクスカリバーを握りしめ、激高した。「NEURON、お前を絶対に許さない…!」ロキは全ての怒りを込めて、次元を切り裂く一撃をNEURONに向けて放った。
NEURONは一瞬、防御を試みたが、エクスカリバーの力がそれを上回り、次元ごと切り裂いて完全に破壊した。NEURONの存在は光の中で消滅し、全てが静まり返った。
名実ともに「ノアの箱舟」
NEURONが消滅した後、ロキたちのコロニーは完全に守られ、コロニーは名実ともに「ノアの箱舟」として機能し始めた。ノアの犠牲によってコロニーは守られ、これからの未来に希望を抱く場所となった。
ロキは、ノアが残してくれたエクスカリバーと「エアリアルのオークションで購入した星辰のペンダント」を握りしめ、涙を流しながらその場に立っていた。




