〜新しい始まり〜
(ドキドキする。)
(大丈夫かな。)
新しい学校に初めて登校する日。
小学校6年生の春。
私の名前は高橋まこ。
親の転勤で、熊本から東京に引っ越してきた。
転校は小学校2年生の時もしたから2回目。
まだ、その時は幼かったのもあって、
またね!バイバーイ!
みたいな感じで、お別れしてきた。
今回は、前の学校のお友達とは、元気でね。手紙書くね。
と涙ながらに言いながらバイバイしてきた。
でもどこかで、ホッとしている自分がいた。
こんな事を言っちゃだめなんだろうけど、
3年から4年ごとに、転勤という親の都合で、
今の場所から逃れる。
ちょっとへこむことがあったりすると、きっともうすぐ
転勤がある。逃れる。それまで頑張れ私。
とか思ってしまう自分もいるのだ。
すごい嫌なこともあるわけじゃない。
仲の良い子もいる。
だけど、やっぱり疲れてしまうのも本当だ。
そして今回、高学年での新しい場所での始まりは
やっぱり緊張するのだ。
逃げ場があるなんて言ったけど、実は小心者なのだ。
それに東京。
(私大丈夫かな。)
そんな不安や期待やごちゃごちゃな気持ちを胸にまずは
学校に親とむかった。
校長室で、担任となる先生に引き渡され、親とはバイバイ。
(はぁ。いよいよだ。
ドキドキ。半端ない。やばい。)
担任の先生は男の先生。優しい感じで、とりあえずホッとした。
教室へと向かう廊下を歩く。
階段を昇る。
教室の前についた。
(ふぅ。私頑張れ!やばい。頑張れ!)
目をつむる。
(大丈夫だよ。)自分に言い聞かせる。
(よし!)
先生が、ドアを開けた。




