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悪夢!! AI絵師排除から始まる人間絵師排除!!

作者: HasumiChouji
掲載日:2022/10/15

「おい、確かに少々の誤識別は許容すると言ってたが……一体全体、これは何の嫌がらせだ?」

 日本最大のイラスト投稿サイト「牡蠣渋」の運営会社の社長は、AI部門の技術者を、そう詰問した。

 いわゆる「AI絵師」が人間が描いたモノと判別不能な絵を描けるようになって数年。

 イラスト投稿サイト「牡蠣渋」ではAI絵師のアカウント凍結を決定したが……「このアカウントはAI絵師か?」を判定するAIは、少なからぬ人間の絵師……特に「萌え系」の絵師を「AI絵師」と誤認してしまったのだ。

「そう言われましても、あの期間では完璧なモノは無理と何度も言った筈です。それに何で……」

 社長室には、もう1人の人物が居た。

「誤識別が有ったのは仕方ない。誤識別率が予想より大きかったのも大目に見よう。しかし……何で『表現の自由』庁長官が漫画家だった頃のアシスタントが……」

「おい、私は、まだ漫画家だぞ」

「おっと、『表現の自由』庁長官の元アシスタントの9割以上が、何で『AI絵師』と誤識別されたんだ?」

「そ……それは……」

「大体、その『AI絵師』を判別するAIってのは、どう云う仕組みなんだ?」

 そう訊いたのは「表現の自由」長官。

「はい……『AI絵師』に使われている、いわゆる『サブAI』の1つの技術を応用したモノです」

「はぁ? どう云う事だ?」

「ええっと『AI絵師』の多くは、『絵を描くAI』と『それを評価するAI』の2つ1組で構成さえています。その2つが互いに影響を与え合いながら、『AI絵師』は成長していく訳です」

「わ……わからん……何の事だ?」

「ですので、まず、わざと『AI絵師』を何体か生成し成長させます。そして、『AI絵師』を構成する2つのAIの内、評価用のAIに『牡蠣渋』に投稿された絵を評価させました」

「そ……それで……どうなる?」

「つまり、絵(﹅)を(﹅)描(﹅)く(﹅)為(﹅)の(﹅)A(﹅)I(﹅)を(﹅)成(﹅)長(﹅)さ(﹅)せ(﹅)る(﹅)為(﹅)の(﹅)評(﹅)価(﹅)A(﹅)I(﹅)が(﹅)高(﹅)く(﹅)評(﹅)価(﹅)し(﹅)た(﹅)絵(﹅)は(﹅)A(﹅)I(﹅)に(﹅)よ(﹅)り(﹅)生(﹅)成(﹅)さ(﹅)れ(﹅)た(﹅)可(﹅)能(﹅)性(﹅)が(﹅)高(﹅)い(﹅)と(﹅)推(﹅)定(﹅)出(﹅)来(﹅)ま(﹅)す(﹅)」

「な……なんとなく理屈は判ったが……その評価方法で、何で、人間の絵師の絵がAIが生成したと判断されたんだ? 彼らは何(﹅)年(﹅)間(﹅)も(﹅)流(﹅)行(﹅)り(﹅)の(﹅)絵(﹅)に(﹅)合(﹅)わ(﹅)せ(﹅)よ(﹅)う(﹅)と(﹅)努(﹅)力(﹅)し(﹅)て(﹅)き(﹅)た(﹅)んだぞ、その努力を踏み躙るような判定方法には問題が……」

「今……何とおっしゃいました?」

「おい……どうした?」

「流(﹅)行(﹅)り(﹅)の(﹅)絵(﹅)に(﹅)合(﹅)わ(﹅)せ(﹅)よ(﹅)う(﹅)と(﹅)努(﹅)力(﹅)し(﹅)て(﹅)き(﹅)た(﹅)の(﹅)な(﹅)ら(﹅)、そ(﹅)れ(﹅)は(﹅)A(﹅)I(﹅)絵(﹅)師(﹅)が(﹅)や(﹅)っ(﹅)て(﹅)る(﹅)事(﹅)と(﹅)同(﹅)じ(﹅)で(﹅)す(﹅)」

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