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4.追いうち

師匠に連絡をとった次の日。


なんかもうフラれたこともどうでも良くなったので、大学に行くことにした。

称号ボッチの持ち主なので、一週間も休んだ俺に心配して話しかけに来てくれる様な人物はいない。

これはこれで考え事に集中できると前向きに考えていたら、悲劇は起こった。


「あー、宮川君だー」


 俺をボコボコにフッたにも関わらず、郡城美羽が俺のとこにやってきたのだ。

 サラサラとした金色の長髪をなびかせながら近づいてくる。

 ああ、天使の様な容姿をしているのに、中身は真逆なんだよな……。


「……どうも」


「最近、見かけなかったから、宮川君のこと心配してたんだよ」


 郡城は目をうるわせながらとさせながら、俺の隣の席に座ってくる。

 よくまあ俺のとこに来れますねと心の中で思う。

 あなたぐらいの美女なら、俺以外にも課題教えてくれる人はいるでしょうに。

 郡城は思ってもないことをペラペラと話してるけど、狙いは分かってる。


「休んでたから課題はやってないよ」


 俺は彼女の目的だと思われる課題をやっていない事を告げる。

 その一言を聞いた途端、郡城は途端に笑顔を消し、不機嫌になり、俺に聞こえる様に舌打ちをする。


「使えねぇな。私が話しかけてあげてるんだからやってこいよ。次はちゃんとやってこいよ、童貞」


 ……もう童貞ってストレートに言ってくるんですね。それも俺以外には聞こえない声量というのが悪質性が高い。

 郡城は席を立つとスカートを翻して、友達が待つ自分の席へと戻っていった。


 厄災は去ったが、どうしてだろう、目から汗が流れそうになる。

 俺は汗を流さまいと、上を向く。


 いいじゃないか、童貞だって。くそ、絶対に見返してやる……。

 その為にはまずは人見知りの克服だ!

 大学の講義を終えた俺は逃げるように家に帰った。


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