表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/29

声変わりと喪服

それから数カ月後に、僕の声はかすれ始めた。そしてすぐに、大人の声になった。ボーカルを探し始めたが、ハード・ロックが歌えるようなボーカルは珍しい。結局見つからないままに終わった。


中学一年生になる頃には、ケイ君たちは卒業して仕事を始めていた。

「俺たちと遊んでいても悪い道に進むだけだ」

「お前が今から人生を棒に振る必要はない」

「こんな風になってもつまらない」

三人からの言葉だ。僕たちはバラバラになった。


 僕は時々おじさんの家に行き、ソファに座って音楽を聴いて帰った。他愛のない話をして、あの笑顔を見る。家ではレスポールの弦を「ピーン」とはじく。そんな日々だ。

 おじさんの家に行く頻度も減っていった。学校に行くからだ。僕は自分の席に座り、頭の中で音楽を流す。それだけの日々が続いた。夢から覚めたようだ。




 ある日、母親が喪服を着ていた。うっすらと涙を浮かべて。そしてそんな母親に、由季ちゃんがすがりついて泣いている。


ありがとう

おじさん




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ