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旅日記

偏食家は分目を知らず

作者:

 その町は家畜の産業で成り立っていた。

 そしてそんな町の住民には野菜を食べる習慣は無く、街の市場に出まわることも無かった。

 しかし、そんな住民たちの住む町にある流行り病が出回った。流行り病は人々を中心に流行っていたが、やがて家畜にも被害は及んだ。

 そのまま牛や羊に至るまで町中の家畜は死に絶えてしまい、国から支給された食料も底をつきた。

 町の人々は老若男女はらを空かし、心身共に限界まで来ていた。

 そんな時、目の前に落ちた肉を見ていた子供はそれに噛みついた。無論ヒトの肉である。

 しかし、そんなことを気にする間もなく、人々は互いを食らいあった。疫病で人が死ぬ速度を超すころには町に人影は無く、残ったのは血の海に浸かる死体だけだった。

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