霞というメシア
「ケーキおいしかったね~」「恭介について来て正解だったわ」「俺の見る目に狂いなんてないって」
「自意識過すぎでしょ」と霞がクスッと笑ってそれにつられて私たちも笑い出す一人を除いて、ケーキブッフェに瑠偉の元カノが座ってて瑠偉がいることに気ずいた元カノとやらが瑠偉愚痴をちょうど聞こえるぐらいの大きさの声で言ってきた私は残念ながら心の気持ちがわかるからすんごい居心地悪いし元カノさんときたらその悪口でまた瑠偉に興味を持ってもらおうとしててチラチラ見てて心の気持ちなんて乙女~って感じで好きなのによく悪口なんて言えるなってつくずく思うやり口が怖すぎるしそんなんで振り向いてもらえるって思ってる精神も疑いたくなる女の子って恐ろしい。「瑠偉君!悪口言われてもきにしないの!しかも元カノでしょなおさらだよモテるからいいじゃんか」いきなり言い出した霞を見て目をパチクリしてる瑠偉だが理解したようで若干笑いながら「それ地味にフォローになってないし、お前はお母さんか!」みんな一斉に笑い出すとりあえず霞の天然ぶりに助けられた?ってことで一件落着だ気ずくともうマンションの近くだ向かいの道からおんなじ制服の生徒が手を振ってくる、みんなは気ずいてないみたいだけどよく見えないけど知ってる人かな?