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いじめ対応マニュアルー転生教師はクビをかけて貴族令嬢を糾弾するー  作者: 神埼 アオイ
転生教師アオイとのアズーナ王国物語
2/45

2. 神埼碧2

完結したら、読んでいただく方々が増えました。

ちょっと行間もなく、読みにくい点もありますが、辛抱なさって下さいー

・・・ゼンバー・・・

リー・・・・グ先生

リーゼンバーグ先生!


「うわ、は、はいっ」

「-先生、どうかされまして?」

え、はい?


「授業を終えられて教壇にお立ちになったまま、何度お呼びしましても、人形のように・・・」

人形はあんただよ!人形がしゃべってるよ!


黒髪を縦ロールにした白磁のようなお人形が心配げに話しかけてるよ!

お蝶婦人(登録商標)が3Dになってるよ!


「・・・大丈夫です。トールマーレさん」

すらっと出た言葉に自分が驚く。

外国?外国名よね。


「そうですの?・・・では先生ごきげんよう」

かわいらしく会釈され、カクカクと頭を動かした私は、かろうじて、ゴキゲンヨウ、と手を振った。


おちつこう

落ち着こう、私。

わらわらと重厚な扉を出て行く、生徒達。

いずれも様々な髪色をしたお人形ぞろいである。


制服は紺と決まっているようで、同じ色だが、きらびやかな女性陣の髪留めやブラウスが、余計際立っている。


長い。男子の足が長い!

そしてお蝶夫人(登録商標)だらけ!


見回すと、室内は、高い天井とオーク材の太い柱に金箔細工の紋様、分厚いガラス窓の重厚なビロード地のカーテンがこれでもかとドレープ襞を作っていて。


要するに、スクールパーテーションであつらえたいつもの教室ではないということだ。


どこ?


いつ?


そして、私は!


(・・・アオイ・リーゼンバーグ・・・)

ぐらり、と脳内が掻き混ざった感覚の後、すとんと思い出した。


私は、アオイ・リーゼンバーグ。

王立学院の言語学教師。

(えええっ?)


そして、神崎碧でもある。あるはずだ。

夢か。・・・いやその割に。


ざああっと押し寄せたリーゼンバーグの記憶が、現実(ほんとう)と言っている。

そういえば・・・


倒れたよね、私。

教壇をそおっと降りると、扉の前の黒い石壁が鏡のように自分を写した。


器用に編み込んだ4つの三つ編みを巻き付けた栗色の髪(自力でやったのか、これ)


地味だがシミ一つない整った顔立ち(平たい顔族じゃないのね)


銀縁の眼鏡の奥にある緑の瞳


すらりと伸びた四肢は黒いドレスにつつましく覆われている。

ヨークの切り替えが豊かな胸を形よく控えめにしている。


(うへえ、わたしも7頭身だよお)


おお


これは


私がはまった「転生もの小説」ではないか?


私は、転生したのでは、ないか?


(え)

・・・死んだ?私、死んだの?



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