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神様に無礼を働いた。

 私は、昔ときめいてた(?)元十五歳!


 この前死んじゃったの! たぶん!


 いやぁ、我ながら壮絶な人生だった。うんうん。


==========


「……………。」


 ……どうしてこうなった……。


 あ、今『反抗期設定どこ行った』と思ったでしょ。

 お見通しなんだからね、プンプン!

 まぁでも、この惨状を見たらそう思いたくもなるよね。

 川が血で赤く染まってるよ。絶対死んでるよね、私たち。

 ま、落ちる前に気絶しちゃったから痛くなかったんだけど。


(あの時、みゃーこがちょっと微笑んだ気がしたんだけど……。気のせいかな。)


 っていうか、本当にどうしてこうなった……?


「あんたが後先考えずに川に飛び込むからでしょ。」

「わっ!」


 気配が全くしなかったよ、みゃーこ。

 いつからそんなに武道家みたいになったんだい。


「あんたは全く変わらないわね。おかげでこっちは調子が狂うわ。」


 あ、だんだん思い出してきた。

 そうか、今頭の中に浮かんでいた光景は私が川に飛び込んだその直後の光景なのか。

 そうなのか。

 理解、理解。

 ま、仕方――


「ないわけないでしょう!」


 叱られた。

 うっすらと透けて後ろの景色までが見えているみゃーこに。

 何で透けてるんだろ。


「自分の体、見てみなさいよ。」


 そう言われてみてみると。

 おぉ。透けてる透けてる。

 となると、ここは死後の世界か。

 納得した。さ、寝るか。


「何を勝手に納得してんのよぉっ!」

「?」

「取りあえず、あっち向きなさい。」


 そう言ってみゃーこがある方向を指さした。

 そこをたどってみると。

 きれいな女の人がいた。

 創作物の女神様みたいにきれいだった。


「あらあら、ありがとう。それと美也子さん? 指、指されるの苦手なもので、もしよかったらやめてもらいたいのだけれども……。」

「あ、すみません。」


 へぇ、この人、真面目に女神様だったのか。

 道理で神々しいオーラというか、圧倒的包容力というか。

 いやー、いい人そうでよかったな。

 異世界転生系とかだと普通に奴隷にされて貴族とかにもてあそばれる話とか本当に、普通に、さらっと出てきたりしたもんな。

 何ならそれを題材にした小説もあったな。

 まぁ、神様が悪者な話も随分と呼んできたけれども、最初に出てきた神様が悪者なことはめったにないから大丈夫かな。

 何せこの包容力だし。優しそうだし。

 いや、ところでこれからどうなるのかな。


 それにしても。

 お二人さん(美也子&女神様)、なんて目で私を見ているんだい。

 まるで哀れな、というか軽蔑すべきものを見ているような視線ではないか。

 いやぁ私、なんかまずいことしたかな。

 やっぱあいさつでもするべきだったかな。

 いや、でもあの時はその美貌に目をとられて言葉なんか出なかったしな。

 うん、仕方ない!


「あれ、わざとやってるとしたら相当あざといと思うんですけど、どうですか?」

「そうねぇ。さすがにちょっとあざといわねぇ。」


 あれ、お二人さん。仲がいいんだな。

 楽しくおしゃべりしてるよ。

 特に女神さんなんか頬を赤く染めてるじゃないの。

 なになに? どういう関係?


「どういうも、こういうもあるわけないでしょーっ! あんたなんて失礼なの!?」


 みゃーこによる打撃で、私の意識は闇へ沈んだ。


 と思ったか!

 私は半透明なのだ!

 するっとすり抜けるだけなのだ!

 はーっはっはっはーっ!


「すみません、霊体可視化スプレーちょっともらっていいですか?」

「ええ。いいわよ。でも、何に使うの?」

「ああ、こうやって使うんです。」


 そう言って、みゃーこは自分の体と私の体にスプレーを吹きかけた。


「え、ちょ、ま。」

「でやーっ。」

「あらあら、元気ねぇ。」


 そんなこと言ってる場合じゃないでしょ、女神様。

 そう思ったけれど、今度こそ私は意識を手放した。

前回ちょっと重めだったので、今回は短いです。


【次回予告】(意味不明)

ほのぼの! ほのぼの! ほのぼの!

好きなものは人それぞれ!

ぎゅーっ。

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