久々の登校。
二度も投稿設定間違えた!
ごめんなさい。
私、今をときめく(?)十五歳!
退院して元気、元気!
さあ、今日は何をしようかしら!
「……学校行くわよ。」
「え。」
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「……………。」
……どうしてこうなった……。
家の前に立つ美也子。
現在、寝間着姿の私。
あれ、みゃーこ何やってんだろ。
いつまで呆然と立ち尽くしていただろう。
だんだんと思い出してきた。
頭はいまだに働かない。
はたらけ!細胞ども!(責任転嫁)
ああ、眠い。
それにしても、どうしてここにみゃーこが?
「どうしてって、そりゃあんたが今日が学校だってこと忘れてたからでしょ。あー、なんてわかりやすい。」
「ここは……じごk――」
「もういいからそれ。さっさと学校行こう。」
「ふぁい。」
くるりとターン、しゅばっとお着替えー(眠い)。
牛乳で朝食を流し込む(朝食よすまない)。
持ち物ずばばば(眠すぎて眠すぎて)。
さあ、これで準備完了! いやぁこれで安心、安心……。
多分数秒後。
腹部に鋭い痛みを覚え、私は一気に眠りから引き揚げられた。
「あんたってやつはーっ! ふざっけんじゃないわよーっ!」
何かが美也子の逆鱗に触れたらしい。なんだろう。
「『何だろう』ってね、今何時?」
時計をおずおずとみると……。
「ち、遅刻だー!」
華麗なる寝落ち。
ってかどうやって入ってきたんだこいつ……?
廊下を走り、教室にスライディング。
「ギリ間に合った……。」
クラスのみんなの視線が集まるのを感じる。
うわー、クラスメイトの皆々様、成長されましたね。
あの子なんて身長十センチ近く伸びてるよ。成長期ってすごいな。
「久留美、美也子、席につけ。ホームルームを始めるぞ。」
びくっと振り返ると、ワニ先が立っていた。
ああ、これで三年連続で同じ担任の先生……。
ほかの先生の方がよかった……。
「あのなぁ、久留美。」鰐渕はため息をついた。「俺で悪かったな。今日は突然体調を崩した青山先生の代わりに来ただけのことだ。」
わーい、やったやった。
ワニ先から解放されるときがついに来た!
これで今までの不自由(校内スマホ禁止)はすべて解消される!
「あ、ついでに言っておくけど。」鰐渕はわざとらしくあごに手を当てて考え込むようなそぶりをし、「青山先生、この学校で一番に厳しいぞ。いやぁこの仕事何年もやってるけど、ベテラン教師が泣かされるのは初めて見たわ。ものすごい剣幕でな。怖いったらありゃしない。」と、言った。
……頭から血の気がすっと引いて行くのを感じる。
目の前の視界がぼやけ、色が薄くなっていき……私はその場に前のめりに倒れた。
…………なんてこともあるわけなく、私は最初からずっと立っているのだが。
いや~、それ位の衝撃だったとでも言っておこうか。
あのワニ先が恐怖するくらいだからな。うん。注意をしておいて損はない。
「ほれ、ぶつぶつ言ってないでさっさと座ってくれ。」
「私の席、どこ? ……ですか?」
「あぁ、すまん。ほら、あそこ、縦に二つ空席があるだろ? そこの手前側、黒板側だ。」
そういって指さされたのは窓際の前から三つ目の席だった。
ふむ。あそこからなら川も見られる。校庭も見ることが出来る。気晴らしにはちょうどいいだろう。
「あんまりさぼることばかりしていたら、容赦しないからな? さ、今度こそ本当に席についてくれ。」
私が席に着くと、みゃーこが後ろの席に座った。
ふぅん、なかなかいい演出をしてくれるじゃないの。
誰の仕業か知らないけれど、あの監視カメラ、なに!?
これじゃ身動きとれないじゃない。
成績だったか単位だったか忘れたけど、落とされたら困るんだけど……。
いつの間にこんなの導入してやがる、校長めぇ。
あ、ワニ先がほくそ笑んだ。許すまじ。
ワニ先め。いつかぎゃふんと言わせてやる。
朝のホームルームはつつがなく進行した。