表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

久々の登校。

二度も投稿設定間違えた!

ごめんなさい。

 私、今をときめく(?)十五歳!


 退院して元気、元気!


 さあ、今日は何をしようかしら!

「……学校行くわよ。」

「え。」


==========


「……………。」


 ……どうしてこうなった……。


 家の前に立つ美也子。

 現在、寝間着姿の私。

 あれ、みゃーこ何やってんだろ。


 いつまで呆然(ぼうぜん)と立ち尽くしていただろう。

 だんだんと思い出してきた。

 頭はいまだに働かない。

 はたらけ!細胞ども!(責任転嫁)

 ああ、眠い。


 それにしても、どうしてここにみゃーこが?


「どうしてって、そりゃあんた(久留美)が今日が学校だってこと忘れてたからでしょ。あー、なんてわかりやすい。」

「ここは……じごk――」

「もういいからそれ。さっさと学校行こう。」

「ふぁい。」


 くるりとターン、しゅばっとお着替えー(眠い)。

 牛乳で朝食を流し込む(朝食よすまない)。

 持ち物ずばばば(眠すぎて眠すぎて)。

 さあ、これで準備完了! いやぁこれで安心、安心……。


 多分数秒後。

 腹部に鋭い痛みを覚え、私は一気に眠りから引き揚げられた。

あんた(久留美)ってやつはーっ! ふざっけんじゃないわよーっ!」

 何かが美也子の逆鱗(げきりん)に触れたらしい。なんだろう。

「『何だろう』ってね、今何時?」

 時計をおずおずとみると……。

「ち、遅刻だー!」

 華麗なる寝落ち。

 ってかどうやって入ってきたんだこいつ(みゃーこ)……?



 廊下を走り、教室にスライディング。

「ギリ間に合った……。」

 クラスのみんなの視線が集まるのを感じる。

 うわー、クラスメイトの皆々様、成長されましたね。

 あの子なんて身長十センチ近く伸びてるよ。成長期ってすごいな。


久留美、美也子(おまえたち)、席につけ。ホームルームを始めるぞ。」


 びくっと振り返ると、ワニ先が立っていた。

 ああ、これで三年連続で同じ担任の先生……。

 ほかの先生の方がよかった……。


「あのなぁ、久留美。」鰐渕(わにぶち)はため息をついた。「俺で悪かったな。今日は突然体調を崩した青山先生の代わりに来ただけのことだ。」


 わーい、やったやった。

 ワニ先から解放されるときがついに来た!

 これで今までの不自由(校内スマホ禁止)はすべて解消される!


「あ、ついでに言っておくけど。」鰐渕(わにぶち)はわざとらしくあごに手を当てて考え込むようなそぶりをし、「青山先生、この学校で一番に厳しいぞ。いやぁこの仕事何年もやってるけど、ベテラン教師が泣かされるのは初めて見たわ。ものすごい剣幕(けんまく)でな。怖いったらありゃしない。」と、言った。


 ……頭から血の気がすっと引いて行くのを感じる。

 目の前の視界がぼやけ、色が薄くなっていき……私はその場に前のめりに倒れた。


 …………なんてこともあるわけなく、私は最初からずっと立っているのだが。

 いや~、それ(くらい)の衝撃だったとでも言っておこうか。

 あのワニ先が恐怖するくらいだからな。うん。注意をしておいて損はない。


「ほれ、ぶつぶつ言ってないでさっさと座ってくれ。」

「私の席、どこ? ……ですか?」

「あぁ、すまん。ほら、あそこ、縦に二つ空席があるだろ? そこの手前側、黒板側だ。」


 そういって指さされたのは窓際の前から三つ目の席だった。

 ふむ。あそこからなら川も見られる。校庭(グラウンド)も見ることが出来る(できる)。気晴らしにはちょうどいいだろう。


「あんまりさぼることばかりしていたら、容赦しないからな? さ、今度こそ本当に席についてくれ。」


 私が席に着くと、みゃーこが後ろの席に座った。

 ふぅん、なかなかいい演出をしてくれるじゃないの。

 誰の仕業か知らないけれど、あの監視カメラ、なに!?

 これじゃ身動きとれないじゃない。

 成績だったか単位だったか忘れたけど、落とされたら困るんだけど……。

 いつの間にこんなの導入してやがる、校長めぇ。

 あ、ワニ先がほくそ笑んだ。許すまじ()

 ワニ先め。いつかぎゃふんと言わせてやる。


 朝のホームルーム(朝の会)はつつがなく進行した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ