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片翼のフォルスネーム  作者: 主音ここあ
第一章 レガリア国と最弱の王子
22/95

第22話 最弱の王子(2)


「はっ、はっ・・・」

その場から少しでも遠くへ逃げるため、ただ走り続けた。

「―――――っ!」

途中、ギルベイルとぶつかってしまった。

しかし謝る余裕も無いので、何も言わずに立ち去ってしまった。

きっと彼の目には不信なものに映っただろう。





****



「お前はなぜ魔法が使えないんだ」

王宮敷地内の庭園。

小さいレオンハルトにはとても広くかんじていた。


レオンハルトが庭園で一人遊んでいると、二番目の兄アレクシスが近づいてきて話しかけられた。

「どうして魔法を使えないのが駄目なの?魔法を使えない人だっているよ?」

小さい頃からアレクシスは変わらない。

綺麗に整えられた身なりで腕組みをし、憮然とした態度で冷酷に告げるのだ。

「王族が魔法を使えなくてどうする。王族には強力な力が無くてはならない。国民に示しがつかない。ほんとに情けない奴だな」

「アレクシス兄さん・・・」

涙目のレオンハルトは、誰にもなぐさめてもらえない。


ある日の夕食後の夜は。

「庶民となど遊ぶな」

「なんで?」

「王族としてのレベルが下がる。それに変な思想を植え付けられるぞ」

「そんな・・・」

だって、町のみんなと遊ぶの楽しいよ。

だって、兄さんたちは遊んでくれないでしょ?



悲しくなって自室に引きこもるようになってしまった時があり、それを見かねたロベールが、町へ連れて行ってくれた。

それが、町の子供たちと遊ぶようになったきっかけである。

「お前はもっと、外に目を向けた方がいい。このままだともっと自分の中に閉じこもってしまう」

そう言ってたっけ。

ロベールは、あの頃から頭が冴えていたなあ。


町の子供たちは、自由で、元気に遊びまわっていた。

とても楽しかったし、とても羨ましかった。

はじめは王子というのを隠して遊んでいたが、その子供たちの親にバレて、遊べなくなった。

でも、本当に仲良くなった子どもたちとは、身元がバレてからもこっそり遊んでいた。

しかし、歳を重ねるうちに、その子たちとも全く会わなくなってしまった。



「もっと王子らしい振る舞いをしなさい」

一番上の兄フィリップに言われる。

「王子らしい振る舞いって?」

「それは父さんに聞きなさい」

だって、教えてくれないんだ、誰も。



それをギルベイルがただ黙って見ている。

目が合うと、

「弱虫!」

いつも短く何かしら言ってきた。

でもいつも最後に、

「もっと強くなれ!」

とも云われた・・・。





どうやったら、強くなれるのかな、どうやったら、怖がらなくなるかな。



・・・僕は、いつまで逃げ続ければいいんだろう・・・。










****




稲光が光った。

次に雷鳴。

(ああ、雨、降るな)

そう漠然と思った。


レオンハルトは走り疲れ、通り過ぎようとしていた中庭に足を向けた。

(雨に濡れたって、いいや。僕なんか、雨に濡れた方がいいんだ)

半ば自暴自棄になっていた。


(そうだ。自室だと誰かが来そうだし、ここに隠れていよう)

綺麗に造園された中庭の高い木の近く身をひそめた。



「あ・・・」

右手に握り締めたサーベルに気づいた。

無我夢中だったので、そのまま持って来てしまった。

「置いてくればよかったああ・・・」

結局、使われなかった僕の剣。

レオンハルトはサーベルを木の幹へ立て掛け、木の根元へ座った。


(ああ、情けない)

ガックリとうなだれた。




その時。



「・・・泣いているのか」


「・・・・・・!」


後ろから、レイティアーズの声が聞こえた。

(ど、どうして)

レオンハルトは動揺した。

どうして中庭ここにいるのがわかったのだろう。

僕、木の陰に隠れてるのに・・・。



「それで隠れたつもりか」

「――――――――っ」

(やっぱりバレてる!)


「微量の魔力が見えた。さきほど魔法を発動させようとした時の残った魔力だろう。だから、お前だろうと思ってな」

え・・・。

(それって、魔導士が魔法を使い終わった後に残る、かすかに体から発せられる微量の魔力の事・・・)

勿論しばらくすると消える。

上級者になればなるほど自然と隠すことが出来る。

僕は魔法を発動していなかったのに、それが見えるの・・・?

レオンハルトは自分自身の体を眺めた。

しかし見えなかった。

これもまた、上級者になれば見える確率は高いし、訓練すれば見えるようになるらしい。




彼は中庭の入口に立っているのだろうか。

レオンハルトは振り向けない。



「なぜ逃げた」

「・・・・・・」

そんなの、言えるわけないじゃん。

ギュッとひざを抱えた。


それでも沈黙を守り続けるレオンハルト。

レイティアーズの足音が聞こえた。

中庭に入ってきたのだろうか。

(来ないでよ!)


「恥ずかしくないのか」

「・・・・・・!」

レオンハルトはキッと振り向いた。

「戦争もまだ経験したことないのに・・・!」

思わず、言い返していた。

だがレイティアーズもひるまなかった。



「それが一国の王子の言動か!!」

「―――――――――!」

怒声が鳴り響いた。


体中にビリビリと響いて身が縮まる。

今までで一番の怒りではないか。



いつものレオンハルトなら、そこで身をすくめ泣きそうになるか逃げ出すかするのだが、今は強気だ。

というか、投げやりになっているので、怒られてもどうでもよいという境地だ。

「うるさいな!!王子王子って、それがなんなんだよ!」

「ほう、そのくらい反抗できるなら、まだ私も怒ってもいいと云うわけだな?」

「え・・・」

一瞬たじろぐ。

(で、でも僕、もう怒られたって平気だもんっ)


レイティアーズは今までで一番怖い形相をしていた。

「貴様はこれから戦争に身を投じる!隊長がそうでどうする!人の命がかかっているんだぞ!!」

張り上げた声に、レオンハルトは思わず耳を塞いだ。


レイティアーズはため息を付く。

「――――――まったく。国王も何故このような腰抜けを騎士団へ出したんだ」

「―――――――っ」

ひどい言われようだ。

ぐっと涙をこらえ、レオンハルトはとうとうその場から立ち去ろうとした。

「また逃げるのか」

「・・・・・・」

ぐっと詰まってしまう。



わかってるよ。

(・・・ほんとに、なんで、僕なんかを)

王子であるから人前に立つこともある。

勿論軍事、戦に関する事なども学んだ。

でも。実戦となればまた違う難しさがある。


騎士団をまかせる、という国王の発言に、最初は喜んだよ。そりゃもう。期待されてるんだって。

その上流星群まで現れて、本当に幸せな気分になった。

・・・今まであまり期待されていないと思ったから。




「・・・私も、王子相手に言えるような立場では無いが、訓練で逃げているようでは、隊長はまかせられない」


(嗚呼、当然だ・・・)



(ひどい醜態だな・・・)

これで、解任されるな・・・



レオンハルトは立て掛けて置いたサーベルに手をかける。

「・・・僕、この剣、国王に返してくるね」

「どういう事だ」

解任される前に、自分から辞めよう・・・。


視線を下に落とし、告げる。

「隊長、辞めるから」

「なに」


そう言ってレオンハルトが再びサーベルを持とうとしたその時。




「お前には守りたいものは無いのか」


「え?」

思わず顔を上げる。




「お前は国の王子。国を護るのが仕事だろう」

「・・・・・・」

わかってるよ!と心の底で叫んではいる。

兄たちにも散々王子らしくしろと言われている。

議会で国民の声が大事だというのも学んだ。

それに・・・、


(僕は、魔鉱保護区ゴールドローズへ行ったんだ)


(祈ろうと、思って・・・)




「平和を・・・」

ポツリと、つぶやく。


「・・・?」

その声は、レイティアーズには聞こえない。



「私にはお前がわからない。なぜ国を護る姿勢がまったく見られないのか・・・」

レイティアーズはそう言ってかぶりを振る。

(僕にも、わからないよ・・・。どうしてこうも、三人の兄弟と違うのか・・・)


レイティアーズは眉間にしわを寄せ、苦渋の表情をしていた。

それがレオンハルトの心に突き刺さる。

(ああ、真剣に考えてくれているんだ・・・)

「私は代々騎士団の家系だ。だからお前と同じように国を護るのが仕事だ。国があちらを向けば我々もそれに従う。それが当然の事だと思っている。・・・お前は、違うのか?」



(ああ、そうか・・・)

この人も、兄たちと同じなんだ・・・。

同じ『きちんとした』人なんだ・・・。

同じきちんとした人でも、彼らとは違う。

だから。

話してみようかな。

でも。



レイティアーズがギョッとした。

レオンハルトの目からボロボロと涙が溢れだしていたのだ。


「おい、言いたい事があるなら・・・」

レイティアーズは少し焦る。


「ごめんね、こんな手のかかる王子で・・・ごめんね・・・」

「・・・それは私に向けて言っているのか?それとも―――――――」

「え?」



レイティアーズはロベールの言っていた言葉を思い出した。


『なにか負い目というか、自分は兄三人と比べて劣っていると卑下しているというか・・・』



「魔法も使えない、剣術もできないから自分を卑下しているのか?」

「え?どういう・・・」




その時。





ドオオオン!!


という地響きのような振動と音があった。



「わっ!!」


「何事だ!!」


レイティアーズが叫んだ。





そして空からの目も眩むほどの閃光。



まぶしさに上を見上げようとしたが、




「木のそばから離れろ!!」

遠くから別の誰かの叫び声が聞こえた。



「え」



レイティアーズが気づき、動かないレオンハルトを体を引き寄せる。


そしてそれは一瞬の出来事。




バリバリバリ!!!



空からとてつもない音と衝撃が落ちてきた。




「―――――――っ!」




レオンハルトは声にならない悲鳴をあげる。



恐怖でまったく動けない。




あたりの温度が上昇した。




炎だ。




中庭の木が真っ二つに割れ、燃えはじめた!



橙赤色の炎が一気に木を包む。





「おいっ」


レイティアーズは動かないレオンハルトを庇うように後ろへやる。



そしてすぐさま魔法を詠唱した。




「【フルシールド】!!」



透明の膜が球体となって二人を包む。

【防御壁】よりも難易度の高いこの魔法は強度が強く、左右上下すべてを防御する事ができる。



これで、炎の熱をかんじない。



ふう、と荒く息を吐き、レイティアーズが後ろを振り返る。

「無事か」



「――――――!」

レオンハルトは我に返った。

「・・・・・・」

薄く唇を動かす。

しかしまだ声が出ないようだ。

やっとこの惨劇が落雷によるものだと理解した。





急に、顔に冷たいものがあたった。


「あ、あめ・・・」


案の定、雨が降ってきた。

少しホッとした。

これで火が消えるかな。

やっと、レオンハルトも落ち着きを取り戻して来た。



ホッとしているレオンハルトの心を読んだかのように、レイティアーズはジロリとレオンハルトを見ながら冷静に告げる。

「この雨程度では火はすぐに消えない。そうやっている間にも、様々な所へ燃え広がってしまうぞ」

(ギャア!そんな!)

血の気が失せる。





狼狽えるレオンハルトを尻目に、レイティアーズが冷静に呪文を発した。



「【シュトローム】!」



「【旋回】!!」



木へ向かって手をかざす。


レイティアーズの手から水が放たれ、それが渦を巻き、旋回しながら燃えている火に向かっていく。



(あ・・・水の魔法・・・)


旋回する水流が木を包む。



(すごい・・・)




そして、あっという間に、燃えていた火が消えた。




(すごい、さすがだね――――――)

一瞬の出来事に、レオンハルトは目を見張るばかりであった。




しかし、木の根元に転がったサーベルを見ると、気持ちが一気に沈んでしまった。


「サーベルが――――――――」



地面に落ちたレオンハルトのサーベルが、感電なのか、落雷により燃えたのか、わからないが上部の剣先が黒くなって少し欠けてしまっていた。

(僕がサーベルを木に立て掛けていたからこんな事に―――――)


「地面へ落ちたため、被害が大きくならなかったのだろう・・・」

レイティアーズがサーベルへ視線を落としながらポツリと言った。


レオンハルトはサーベルの傍へ近づいた。

「おい、まだ危ないぞ」

火は消えたばかりだ。

崩れ落ちるようにひざをつく。

「そんな・・・」

そしてサーベルへ手をかけた。


「あつっ」



さきほどの燃えた木の影響なのだろうか。

サーベルは火傷しそうなほど熱くなっていた。

「馬鹿な真似はよせ!」

レイティアーズに怒られた。

「・・・・・・」

レオンハルトは俯いてサーベルを見つめた。





「無事か」


レイティアーズ以外の声が、中庭入口の方から投げかけられた。

振り返ると、心配そうにこちらを見るギルベイルがそこに立っていた。

では、先ほどの声は、彼が―――――――。

「申し訳ない、私がいながら」

レイティアーズがギルベイルに頭を下げた。

「気にするな。それより、二人とも大丈夫か」

「う、うん。ありがとう、兄さん」

驚いてレオンハルトは思わず立ち上がる。

めずらしく、僕まで心配された。


レイティアーズが雨に濡れた髪を振り払いながら口をひらいた。

「どうしました?何か用事があってここへ?」

(ああそういえば、雨が降っているんだった。どうりで寒いや・・・)

レオンハルトがぶるっと体を震わせる。

ギルベイルは、そのレオンハルトを見ながらバツが悪そうに言った。

「いや・・・、さっきお前とすれ違っただろう」

「?うん・・・」

「泣きながら走っていた気がしたから、少し、気になってな」

「・・・!兄さん・・・」

嬉しい。

僕のことを気にして・・・?


はじめてのことに、心の中だけが、温かくなった。



しかしすぐさまギルベイルは表情を固くした。

「それと、雷が落ちて町でも被害が出ているらしい。私もさっきここへ来る時に人から聞いたんだ」

「なに!」

「そんな・・・」


確かに、雷の音はこの中庭以外でも何度か鳴っていた。


レイティアーズは雨で濡れた髪をかきあげ、天を睨む。

「落雷の状況を見に行く」

「ああ。僕は国王の元へ行き指示を仰ぐ」

そう言ってギルベイルは走って行ってしまった。





すると今度は、警備兵が何人も駆け付けて来た。

何事かと思うほどの爆音と衝撃。

騒ぎになってもおかしくないのだ。



「大丈夫ですか」

その惨状を見て愕然とする。

「これは・・・」



「ああ、落雷だ。今火を消したところだ。上へ報告を」

レイティアーズが指示した。


「はっ」

敬礼して警備兵は行ってしまった。




「・・・・・・」

ふと、二人は地面に落ちたサーベルに目を落とす。

「この剣が、守ってくれたのかもしれんな」

「・・・え?」

「私たちもこの木のそばにいたら危険だった。だが、この剣が犠牲になってくれたのかもしれない」

「・・・・・・!」

(そうか・・・)

(ごめんね・・・)

涙が溢れてきた。



「・・・直せればいいが・・・」

レイティアーズが眉間にしわを寄せる。

「うん・・・」

せっかく父さんから貰った剣。

ショックで言葉が出ない。

それに気づいたレイティアーズは、サーベルを拾い上げた。

「だ、大丈夫?もう熱くない?」

「ああ、大丈夫」

サーベルを一振りし、雨によって濡れた滴を払い、レオンハルトへ渡した。

「これは安全な場所へ持っていけ、あとで修理を」

「・・・うん。ありがと」

少しだけ気持ちが軽くなった。

そうだ、修理すれば大丈夫に違いない。

サーベルを鞘へしっかりと収めた。


(あれ、そういえば・・・)

服の中からペンダントを取り出し、確認した。

ペンダントがまた少し、ひび割れ箇所が大きなっているように思えた。

(僕の体は無事だったけど、ペンダントだけ落雷の影響が?)

レオンハルトはこっそりと出して見たつもりだが、レイティアーズの視界にはバッチリ見えていたようだ。

「・・・・・・」

それを見たレイティアーズは何か言いたそうな表情をした。

しかし、廊下の方が騒がしくなってきたのでやめた。



廊下の方からバタバタと足音が聞こえる。

「たしかにここらへんなのか!?」

「ああ、そうだよ!」

若い男性たちの声だ。


「あ・・・っ!」

「団長・・・!・・・と王子!」


数名がレオンハルトたちに気づき、お辞儀した。

レオンハルトは見たことの無い人ばかりだが、どうやら騎士団員らしい。


「団長、ここらへんで落雷が・・・あ!木が!」

騎士団員たちが燃えた木に気づいた。

(そりゃそうだよね、木が黒焦げだもん)

「無事ですか!団長!」

「ああ、大丈夫だ。この木一本が落雷により燃えたが、対処した」


「そ、そうなんですね・・・」

「まさか、王宮に落ちるとは・・・」

騎士団員が青ざめながら口ぐちに言う。



レイティアーズはふと考える。

「そうだ、お前たち」

「は、はい!」

「頼みがある。ダンダリアンが宿舎か訓練場にいる。彼にこの事を報告してくれないか。私は軍務大臣の所へ行き状況を確認しに行く」

「は、はい!」

「よろしく頼む」

団長とこうして直接話をする機会はなかなか無いのだろう。

かなり緊張した面持ちで返事をし、あっという間に行ってしまった。



レイティアーズも廊下に出た。

「隊長を辞めるという話はまたあとだ。私は状況を確認しに行く」

「あっ」

僕は・・・?

どうすれば・・・?


駄目だ。

聞いてはいけない。

彼の邪魔になる。


それに気づいたレイティアーズが声をかける。

「必要であれば、騎士団の力が必要になってくるかもしれん、待機していろ」

「で、でも、僕、隊長失格・・・」

ジロリと見られる。

「それは後で決める。それまで保留だ。とにかく今は団長である私の命令に従え」

「は、はい!僕、ロベールの所に戻ってるよ!」

レオンハルトはこれ以上ホンモノの落雷、では無くて、レイティアーズに雷を落とされるのが嫌なので、すぐさま騎士団訓練場へ向かう事にした。



「ああ、それと」

レイティアーズの声にレオンハルトは足を止めた。

「?」

「髪を早く乾かしておけ、なんなら風呂にでも入っておけ」

「へ?」

「雨で濡れたんだ。体調を崩してたら何にもならんだろう」

「・・・!うん!ありがとう!」

うちの騎士団の団長は、とても気が利く。

(僕も、見習わなきゃ)

今度こそ、訓練場へ向けて走って行った。




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