表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストーカーちゃんと冴えない刑事さん  作者: さかなたなま
9/9

氷王襲来!

風邪が治ったと思えばリアル多忙…。

更新遅くなりました…。すみません…。

そして話が進まない……!

「これは…」

「うんうん。十中八九、あのデブ男が犯人で間違いないと思うよー」


相樂さんに調査を依頼してはや一日。

捜査一課に新たな報告書が届けられた。

たった一日でこれだけの量を集めるとは、さすが相樂さんといったところだろう。


「おい。これはどういうことだ」

…やけにイケメンな声。いや、イケメンな声というのも変な言い表し方だが、そこは俺の語彙力のなさに免じて許してほしい。

顔をあげると、そこには「見た目」少年と青年の間ぐらいの、多感なお年頃を思わせるイケメン野郎がいた。

深い藍色のサラサラとした綺麗な髪に、女ですか?とでも言いたいくらいにきめ細やかな肌。

今はその端正なお顔(嫌味)も歪められているが。これだけは言いたい。

それでもイケメンってどういうことだよ。同じ人間なのに、明らかに顔面偏差値違いすぎるだろ…。


この人は七瀬ななせ けいさん。性別は男。警部で、俺の直属の上司。

滅多に笑わないことから、付いたあだ名が『氷王』。そんな二つ名で恥ずかしくないのかと、割と本気で思う。

そして驚くことに、そのお顔で三十歳だそうだ(嫌味)。

二十八という若さで警部にまで上り詰めた七瀬さんは、勿論女性職員の人気が尋常じゃないほど高い。なんでも、将来の出世株だとか。

そんな七瀬さんだが、浮いた話が一切ないことから…いわゆる、ホモ、というか『男色家』疑惑がある人でもある。

そしてなぜか俺につらくあたってくる。…なぜだ。

「なんのことでしょうか?」

「とぼけるな。この報告書を作ったのは相樂だろう?あいつは、言われた事しか調べない。そんなやつが、突然ここまで深くまで調べて、渡してくるわけがないだろう。……昨日、相樂と会ったそうじゃないか?」

目を細めて冷ややかに俺を見つめてくる。

その顔には薄い微笑が張り付いている。笑っているのに目が笑っていない。

何なんだよこの人!何が言いたいんだ…。



すると、何を思ったのか、今まで黙っていたストーカーが口を開いた。

「あの、ずいぶん迷ちゃんのことについて詳しいですね」

…。

……。

「あ、ああ?!そ、そうだな…迷とは、その、なんだ!昔なじみでなっ!」

沈黙の後、急に顔を赤らめた七瀬さんは、珍しく感情を含んだ、人間味のある声音でそう言った。

珍しいものだ。普段は機械のように、抑揚もなければ何もこもってない、無機質な声音なのにな。


「う、うむ。そうだな。久しぶりに迷のところにでもよってやるか!それではな!」

なにが「そうだな」なんだ!?やっぱり、イケメン野郎の思考は理解できないな。


「いやいやいや。え、なに『イケメン野郎の思考は理解できまてん~(笑)』みたいな顔してるの?まさか、あれで分からないの…?恋愛偏差値どうなってんの警視庁?!ないわー…」

一方、ストーカーはというとなぜか引いてた。

「………」

「え?ちょっ…?あの、啓司ひゃん!???ひ、ひひゃい(い、いたい)、やめれ(やめて)ー!ひゃいばちゅひゃんたい(体罰反対)ーー!!」

何を言っているのか分からなかったが、取りあえず馬鹿にされた気がしたので、ストーカーの頬をつねったり伸ばしたりしてみる。

「…お。割と伸びるんだな」

「○×△※(遊ばないで)ー!!!」




結局、何を言いたかったのかも分からないまま、勝手に自己完結して七瀬さんは去っていった。


「な、なんだったんだ…」

「ねー啓司さん。あの人って、確か男色家疑惑があるって噂だったよね…」

すっかり赤くなった自らの頬をさすりながら潤んだ目で見上げてくる。

これではまるで俺がいじめたみたいではないか。

「ん?あ、ああ。つかその上目づかいヤメロ」

「あれ~?誘われちゃった?もう、血気盛んなんだから~。ほら、いいよ…啓司さんなら……」

「くだらない事ほざいてないで、さっさとこの事件を解決させるぞ」

「…あいあいさー」















「ちぇー…七瀬警部×啓司さん。萌えたんだけどな~…。無論、啓司さんが受けで…いや。攻めも、アリかも……?うんうん。―――にしても啓司さん、あんな台詞せりふ女子、しかも処女の私に言わせといて本気にしないとか…ヘタレ?ヘタレなの?それともー…男が好き、とかっ!?」


そんなストーカーのつぶやきは、再度報告書を読み直し始めた俺の耳には届いていなかった。






この話は主人公ハーレム系ではありません。

そして恋愛ジャンルでありながら先が見えないっ……!

基本、ギャグ+恋愛がメインになってます。

事件の設定重すぎ!と思われる方、同感です。

なぜこうなったんだ…(遠い目)。

けどハーレム系の話も書いてみたいですね!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ