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ストーカーちゃんと冴えない刑事さん  作者: さかなたなま
3/9

新キャラの予感

昨日は更新できず、申し訳ございません。

「のう、じいさんや」

すごくイイ笑顔で俺を見上げてくるストーカー女。

「なんだい変態や」

「今回の被疑者の名前なんだっけ?どんな嫌疑がかけられてるの?てゆーか良いノリだよ!あがっていこうぜぃ、マイブラザー?」

「知らないで見張ってたのかよ…!それと俺はお前のような、変態の妹なんか持ってないぞ。ただでさえ姉だけでも大変だってのに…はあ」

もう突っ込む気力すら無い。…と言いつつ実際のところは突っ込んでるんだがな。

「被疑者の名前は山田 雄介。三十一歳、独身のフリーターだ。複数の女性に結婚をによわせて貢がせ、うち四人を殺害、死体を景信山に遺棄した疑いがかかっている。もし本当に犯人なら、殺人罪に死体遺棄罪ってところだな」

「うわっ。ご愁傷様です。にしても四人か~…じゃあ良くても無期、悪かったら死刑かもね。でも、少し引っかかるんだよな。なんでわざわざ、景信山に遺棄したんだろう…もっと、見つかりにくい山にすれば良いのに」

「さあな。俺が知るか。……ん、もう交代の時間か。そら、帰るぞ」

時計を見ると、もう午後六時半を過ぎていた。確か、交代の時間は六時だったはず。

三十分以上も過ぎている。さっさと帰ろう。チョコケーキが待っている。

「うん…」

なんとも煮え切らない返事が返ってくる。

見てみると、ストーカーは真剣な表情で何やら考え込んでいた。

こいつ、こんな表情出来たんだな……。

「ねえ、殺された四人の女性の身辺と、被疑者との関係をもう一度洗いなおしてみない?」

「……あ、ああ…」

なんかこの変態が真面目だと調子狂うな…。




  

警視庁捜査一課にてー…


「啓司さん、行くよ」

チョコケーキを頬張る俺に、突然そんな声が掛けられた。

「は?どこに」

「どこって…情報通の、相樂さがら まよいさんの所へ!」

情報通。警視庁で情報通といえば、この人しかいない。

「え、いやだ」

「なんでさ、啓司さんっ!ワタシはこの事件の真相を知りたいだけなんだよ~!」

「大体なんでそんなに真相が知りたいんだ…」

「だって分からないと、こう…もやもやするんだもん!」

「あー、そうか。じゃあ一人で行け、一人で。俺、あの人苦手なんだよ」

…なんか会うたびに毎回、鼻息が荒くて身の危険を感じるんだよな…。

「ここに帰って来てすぐ行ったけど駄目だった。松本 啓司を連れてきたら話を聞いてくれるって」

「はぁ?なんでそこで俺の名前が出てくるんだよ。つか居ないなと思えばそんなところに行ってたのか?じゃあびっくりしただろ。あの人専用の部屋の中、アニメグッズだらけだもんな」

「そうなの!?うっし!そういう事なら今行こう、すぐ行こう、マッハで行こう!」

あ、なんかまずった。



(まよい専用部屋の前にてー…


来てしまった…。

もう今すぐ帰りたい。うわっ鳥肌立ってる…どんだけ嫌いなんだ、俺。

いいや、用件だけ言ってすぐ帰ろう。


コンコン。


扉をノックする。

武骨な扉はひんやりとしていて、指が少し触れただけでも気持ちいい。


「相樂さん、捜査一課の松本 啓司です」

「その相棒の、鳴竹なるたけかぐやでっす!相樂さんいまー…へぶっ!」


変態の言葉はさえぎられた。

突如として開いた、鉄製の扉の攻撃によって。


変態が崩れ落ちる。

………鼻血を噴いて、顔を赤くはらしながら。


周りにいた人々の顔から血の気が引いていく中、

それをなした張本人である、相樂 迷だけが唯一頬を赤く染めていた。









なんだかとても濃いキャラの予感が……

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