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第二話 二人の参謀、二人の英雄。

最近結構書く時間ができました。

このペースでやっていけたらいいです。

次話から、第二次世界大戦に突入します。


 



 1936年8月26日

 

 ドイツ帝国首都 ベルリン

 

 ドイツ海軍首都第3宿舎






「ふぅ.......やっぱりドイツ人はすごいな.......」


徳村は一人宿舎のベンチで黄昏ていた。何しろドイツについてから一週間、毎晩のように祝賀会、パーティー、さらには海軍士官交流会などその他もろもろで飲みまくっているのだ。本場ドイツのビールは流石にうまいが、毎晩ズンボーズンボーばっかしているとあの徳村もヘトヘトなのだ。


「もう.......無理だ........」


ゆっくりと目を閉じようとした時、隣のベンチに誰かが座った。

ふっと目を開けて横を向くと、帽子のマークが見えた。


「ドイツ.......海軍か.........」


そして呻き声が聞こえた。


「全く........日本酒ってすごいな........」


それを聞いた徳村はすかさず言った。


「いや......ビール.......の方が........すごいだろ......」


「そうか.....まあ.....そんなもんか.......」


そういうと隣の男は立ち上がりこちらに来た。


「ほら.........大丈夫か........」


「あぁ........ありがとう.......」


手を貸し合いながら隣の男は、「俺の部屋に行こう。」といい、徳村を引っ張っていった。




~翌朝~




「ぅうぅうぅぅぅうぅぅ.........」


地獄の底から這い出てきたような呻き声を発しながら徳村は目を覚ました。


「いてて......頭が.....二日、いや四日か.......」


頭の中に教会があるような周期的にくる痛みに耐えながら、ベッドから出るとジャーマンポテトとバターとライ麦のパンが二人分テーブルに置かれていた。

そして牛乳をもってキッチンから人が出てきた。


「おう、大丈夫か、日本人。」


「あぁ......まあとりあえず大丈夫だ。」


「ほらもてなしだ、まぁ食ってけ。」


そういうと彼は椅子を勧めた。


「いいのか?」


「日本のことも聞いてみたいからな。まあ座れ。」


「ああ、じゃあ........」


徳村は座ってフォークとナイフを器用に使って食べ始めた。


「これは.......うまいな。」


「当たり前だ。ドイツ人、そしてドイツ軍人としてこれくらいは作れないとな。」


そういって二人で食っていると徳村はあることに気が付いた。


「その帽子........昨日と違ってるな.......」


「ああ、これか。おれは海軍ではないんだ。」


「じゃあなんだ?」


「俺は陸軍であり海軍であり空軍なんだ。」


「?」


「まあそうか。俺は参謀本部付の特務参謀なんだ。」


「えぇ!!その若さでか!すごいな。」


「ところでお前は?」


「俺か.......お前と同じだ。」


「そうか。お前はどんな役職だ?」


「おれは国防省統合作戦参謀本部特殊戦術研究室5班、通称「特戦研5班」というところにいる。」


「なるほど、俺と同じか.......よし!お前を気に入った!」


「ははっ、そうか.....俺の名前は徳村剛太郎少尉だ。」


そういうと徳村は手を差し出した。


「ああ、剛太郎か.....俺はドイツ帝国軍参謀本部特務参謀、マンフリート・フォン・リヒトホーヘン・ジュニア少尉だ。」


そういって二人は固い握手をした。


「じゃあ、どうも。うまい朝食をありがとう。ジュニア。」


「ああ、気をつけてな、剛太郎。」


まるで10年来の親友かのようにお互いを呼び別れた。

そして徳村がいなくなったあとの部屋でジュニアは一人呟いた。


「ふう、初めてだな、おれを「レッドバロンの息子」と呼ばなかった奴は........」




~1週間後~



 ドイツ帝国 キール軍港



「全く.....心配かけさせやがって.......」


そういって副村は気を吐く。

「すまん、すまん。ちょっと知り合いのドイツ人のところに行っててな......」


「全く......おまけに出航にもギリギリだったし........お前ほんとに軍人か?」


「ははっ......まったく面目ないです......」


徳村は苦笑いしていると、


「お~~~~~い、剛太郎~~~~~」


「ん?あっ!!お~~~~い、ジュニア~~~~」


「また来いよ~。」


「いやっ!!お前が来いよ~!」


二人は手を振り合ってた。


「あいつか?お前の知り合いは?」


「ああ、そうだ。確か名前は......リヒトホーヘンだ!」


「リ、リヒトホーヘンだって!!!!あの先の戦争で英雄の戦闘機乗りの!!」


「ん?あああああ!!!!!そうだ!!そういえば........」


「あのレッドバロンの息子か.......面白いな.........」


「わかんなかった.......今d..「おーい、これみろよ~~」


そういって佐藤が来ると二人は、


「.........................」


「え、なんでにらむの?」


「「お前は間が悪すぎだ!!!!」」


「そ、そんなぁ........」





そして、船は無事日本につき、三年の月日が流れた。

この年、二人は再び出逢う。















戦場で。






 




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