第一話 国防の三羽烏
やっとテストが終わったので早いスピードで更新できそうです。
1936年7月5日
南大西洋
セントヘレナ島 西300海里
帝国海軍練習艦「磐手」甲板上
どこまでも広がる海、そして青い空、そこに佇む男は今一人考えにふけっていた。
「............」
「おい、徳村?」
「なんだ?」
「もう昼食だぞ。」
「おう、すまん、すまん。」
そうして男は頭をかきながら中に入っていく。この男こそ、後に「帝国軍の異端児」や「作戦の神様」などと渾名されることになる、階級上海軍少尉の徳村 剛太郎である。そして彼を呼んだのは、親友兼同僚の副本 賢一少尉である。
~3分後~
食堂
「お、我らの少尉「殿」がお見えになったぞ。」
そういって2人を迎えたのがもう一人の親友兼同僚である佐藤 房信少尉である。
「お前だって、少尉だろ......「閣下」
「あ、ばれた?」
そういってガハハと口をあけて笑う。
「全く....ほら、徳村も座れ。」
そういって副本は椅子を引く。
「おう、すまん。」
そういって徳村は椅子に座りさっそく食事に手を付ける。
「カレーか、今日は...」
溜息を吐く徳村に対し、すかさず2人は、
「明日は、月曜日だもんな.....」
と呟いて同じように溜息を吐く。
『「はぁ....」』
その瞬間、食堂に笑いが起こった。
その夜.....船室にて。
「なぁ、つぎはどこに寄港するんだ?」
そういった佐藤に副村は、
「次は........えっと....」といっていると、
「あった!!!次は......ドイツ帝国のキール軍港だな。」
「ほんとかよ~~、まだ着かんのか.......」
「はははっ、お前さんのその貧弱な精神じゃ持たんかもな。」
「貴、貴様~~!!」
騒ぐ2人を徳村は微笑みながら見守っていた。
この訪独が彼の運命を変えるとは知らずに.......
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