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喧嘩

 にんげんが犬から降ろされ、犬が離れたところで小山のような大蛇の兄と噛み付き合ったり、蹴ったり巻かれたりしています。

最初はにんげんを乗せていつもの散歩をしていた犬ですが、大蛇の兄を見ると途端に尻尾を振り始め。

「兄さん兄さん、久しぶりに闘おう。」といいました。

 にんげんにたたかおうの意味は解りませんでしたが、「危ないから離れてな。」と離れた場所に降ろされたことからなんだか危ない事だというのはわかりました。

さすがににんげんにも危ないというのはあまりよくない事だという事はぼんやり解るのですが、それを止めるべきかがわかりません。

 なのでにんげんはただぼんやりと蛇と犬の戦いを見ていたのですが。

大蛇の兄の尻尾が犬の額をばしりと叩くと犬がしりもちをつきました。

 すると大蛇の兄と犬はお互いに大いに笑って「いい勝負だった。」と言い合って別れたのです。

にんげんは戻ってきた犬に、「楽しかった?」と聞きました。

犬は、「楽しかったが危ないからお前はするな。」と言いました。

 でもまねしてみたかったにんげんは、ひょろりとのびた腕でぽかりと犬の頭を叩いてみました。

ですが犬はなんとも思っていないのか、「どうかしたか?」というだけで相手にしません。

にんげんは喧嘩は面白くないものだなぁと思いました。

そして楽しそうだった大蛇の兄と犬を不思議な兄弟だと思ったのでした。

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