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 にんげんは基本的にお母さんの乳を飲んでお腹を満たしますが、時折木の実や果物でお腹を満たします。

そして犬も月に一度のお母さんの乳以外にも、味を楽しむために食べる物があるのです。

それは森に棲む動物。

にんげんを降ろして気配を殺しにじりより、瞬く間に駆け寄り四足で頭に角を生やした動物を噛み殺します。

そしてソレを嬉しそうに骨ごと食べるのです。

 そしてそれににんげんが興味を持たないはずがありません。

口元を赤く染める犬に近寄り、「ねぇ、ちょっと食べさせて?」と言います。

犬は少し考えましたが、「少しだけだぞ、本当に、一口だけだ。」と念を押して食べさせる事にしました。

 そして血なまぐさい肉を前に、にんげんは変なにおいだなぁと思いながら動物にかぶりついたのですが、すぐに口を離してしまいました。

犬がにんげんには悪いなにかがあったか?と慌てましたが、一旦動物から離れて口元を抑えたにんげんはぺっぺっ、と唾を吐きます。

 そしてこう言うのです、「ダメ、この赤いの変な味、食べられない。動物の体も噛み切れない!」と。

そんなにんげんになんだ、合わなかっただけかと一安心の犬。

犬の上の兄弟にも今日捕った動物のような物が口に合わないものは居ました。

魚の姉などは口に合わない以前に動物を捉える事ができなかったりしますが。

 とにもかくにも始めてのにんげんのお肉チャレンジは失敗に終わりました。

コレ以降にんげんは果物木の実と、なによりお母さんの乳さえあればいい!という食生活になっていくのでした。

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