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怖い
にんげんは不思議でした。
お母さんの大きなおっぱいからは乳が出ます。
でも同じように、とは行きませんが確かに膨らんでいる自分の胸からは何も出ません。
揉んでもひねっても引っ張ってもなにもでません。
なのでお母さんに聞いてみました。「なぜ自分は乳がでないの。」と。
するとお母さんはいいました、「人間は子を産まなければ乳は出るようにならないのです。」と。
にんげんは好奇心に任せて「子を産むってどういうこと?」と聞きました。
ソレに対してお母さんは、「とても痛くてとても幸せな事です。」と答えました。
にんげんは「痛いのに幸せなの?」と聞きました。
お母さんは「そうよ。」と答えて微笑みました。
にんげんが見上げる見える範囲はお母さんの笑顔で一杯。
にんげんはどうしたら子を産めるの?と聞こうかと思いました、でも…とても痛いというのを思い出して思いとどまりました。
今よりもっと小さい頃は犬の背中にのぼろうとして落ちて痛い思いをしたりもしました。
それよりずっと痛かったら、と思うと子を産む方法を聞く気になれません。
こうして元気だけど、ちょっぴり臆病なにんげんの心の中には聞けない質問が一つできたのでした。




