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余命3年の男  作者: 霜輝
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余命1年ー太郎の決断

「太郎…最後の依頼というのはな、捕まえた悪いものをこの弩の弾にして他の人に撃つんだ」

「!!」

太郎、驚愕する。

「そ、そんなことできるわけないでしょ!! それは…他の人を盾にして生き延びるということですよ!!」

「そんなこというな…。お前だって死にたくはないだろう…?」

「だからって…そんな下劣な真似は俺にはできない!!」

「駄目だ!! これが…我らの最善の道なのだ!!」

「見損なったぞ!! 死神ぃ!!」

「な…なんだとっ、貴様…!!」

「俺を生きのばしてくれたことは感謝する…。だがそこまでしてまで生き延びたくはない!! 俺は…ここで死ぬ…」

「…分かった。好きにしろ。一応弩は置いていく…」

死神は嫌な顔をしてその場を去った。


そして…太郎は死んでしまった。太郎が一度捕まえた悪いものがこの1年で溢れだしてしまったのだ。

「まぁ、当然だよな…」

「死んだか、太郎よ」

「はい…」

「でも…これでよかったのかもしれないな」

「はい。俺が生きていたら、関係ない多くの人が亡くなってしまったかもしれないからな…」

「…お前は…これでよかったのか…?」

「うん、俺は自分のやりたいことをやった…。後悔はない…」


太郎はただ、自分のやりたいことを…他人のためになるようなことを…生き甲斐にしたかったのかもしれない。

あなたは…余命宣告されても、太郎のように他人の幸せ生き甲斐にして、残り少ない自分の命を捨てて他人を守れるのか…。それが自分のやりたいことなら、それでいいと思う。

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