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愛しい笑顔
藍劉目線です。
深い深い森。
葉が覆いかぶさってる。
何重にも。
見る先々には、緑しか見えない。
耳を澄ませると大地の息吹が聞こえる。
ドクン・・ド・・ドクン
葉の触れ合う音が聞こえる。
サ・・・ッサ
目を開き見渡せば緑。
命の根端がここだと確信できる。
足から大地の力を感じる。
時間など無い様に、消えてなくなる様に。
一瞬なのか、永遠なのか?
人など大地や自然に比べ弱い存在だと自覚できる。
心を無にして。
気持ちを無にして。
深呼吸を繰り替えす。
瞼の上には、空が広がっている。
いってみたい。
気持ちがはっきりする。
すると遠くから、ソプラノのまだ幼い少女の声が耳に入ってきた。
徐々に近くなり、自分の方角に近づいてきてるのがわかる。
私にとって一番大切な女の子。
気持ちが明るくなる。
ぱっと光を連れて手を差し出してきた。
そして、美しい笑顔を私に向けてきた。
愛しい、私の分身。
読んで下さりありがとうございました。
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