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006 私、モテたいわけじゃないんですけど

カイゼルとアレスが私を巡って争ってるって話だけど、正直言って、まったく興味ない。二人がぶつかり合うのを見るのは、暇つぶしにはちょうどいいけど、それ以上でもそれ以下でもない。


カイゼルは「絶対に渡さない!」なんて息巻いてるけど、その意気込みが逆に面倒くさい。アレスは相変わらず真面目すぎて、少し笑ってしまう。でもまあ、そんなに真剣な顔をされても、やっぱり面倒くさい。正直言って、私、そんなにモテたいわけじゃないんだよね。


でも、二人がバトルしてるのを見てるだけじゃ、ちょっと退屈かも。私は基本的に、余計なことに巻き込まれたくないけど、どうしても放っておけないんだよね。結局、また余計なことをして、あれこれ動き出しちゃう気がする。


「待てよ…」って、ふと考えた。二人の争いを見てるだけじゃなくて、もっとスマートな方法があるんじゃないか? だって、力で争っても面倒だし、結局は頭を使う方が楽だもん。


そして、ひらめいた。


「そうだ、交渉すればいいんじゃん?」


戦争なんて面倒くさいし、賢く話し合いで解決すれば、みんなハッピーでしょ?


カイゼルには、ちょっと魔王としての威厳を保たせるために「お前が一番だよ」って褒めておけば、すぐに「彼女を守るために!」なんて大張り切りになるに決まってる。こうすれば、私としては楽に守ってもらえるわけだから、最高だよね。


次はアレス。彼にはちょっと持ち上げて、「お前にはもう一度世界を支配するチャンスがあるかもよ?」って言ってみれば、あの真面目な顔がすぐに動き出すはず。あの真剣な顔を見たら、誰だって一歩踏み出したくなるじゃん?


結局、私がうまく手のひらで転がすだけの話よ。やっぱり、力を使うよりも頭を使う方が断然楽だし、勝ちが見えてるって感じだわ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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