やめて! その必殺技、名前がダサすぎます!
王宮の間。
セリアは腕を組み、堂々と見下ろしている。
その前にはかつての仲間たち、アレン、ガルド、ミレイ。
彼らは真剣な顔で戦闘の構えをとっているが、セリアは呆れていた。
やりきれない気持ちを抱きつつ、ため息をついた。
「本当に、もう邪魔くさいわね」
アレンが手を前に突き出し、魔法の光を放った。
「これで、終わりだ! ライトニングアロー!」
セリアは、あっさりと片手でそれを弾いた。
「ん? 準備運動でもしているのか? 本気で来いよ」
アレンは目を丸くしている。
「効かないのか?」
セリアが欠伸をする。
「見たまんまだろ? 弱すぎてマッサージにもならない」
その言葉にアレンは顔を赤くした。
「ちょ、ちょっと待てよ、弱いとかそんな言い方するなよ!」
セリアは無視をして、呼びかける。
「じゃあ、次は?」
ガルドは全身に力を込め、剣を抜いて走り寄ってくる。
「またお決まりのパターン?」
ガルドが剣を振りかざした。
セリアはひらりと身をかわす。
ガルドが体勢を崩した所で、セリアが軽く肩を叩いた。
その瞬間、竜巻に吹き飛ばされたかのように、ガルドが宙を舞い、地面に叩きつけられる。
「うがが……」
ガルドは苦痛に耐えて、セリアを見上げる。
一方で、セリアはまったく気にしていない様子。
「攻撃が単調なのよ。進歩がないっていうか……」
ミレイが魔法の詠唱をする。
セリアは面白そうに眺めている。
「さあ、どうするの?」
ミレイは恐怖を感じ、魔法をキャンセルした。
セリアが目を細める。
「それ、ありえないわ」
ミレイは、その場に座り込んだ。
セリアが追い打ちをかける。
「あんたたち、戦う気あるの?」
アレンが突然叫んだ。
「待って! まだ諦めないから! あれがあるんだ、最終兵器!」
セリアは目を見開き、思わず笑みがこぼれた。
「ほぉ……」
「よし、行くぞ! ゴールデン・エクスペアリエンス・エキストラ・ボンバー!」
セリアは耳を疑った。
「名前がダサすぎない?」
「だ、だってこれは最強の技だ!」
セリアは両手で顔を覆った。
「どうせ大したことないんでしょ?」
アレンの必殺技がセリアに向かう。
「おー、すごい光! でも……うーん」
セリアが防御魔法で弾き返す。
「期待外れね」
カイゼルはセリアの横で微笑んだ。
「よくやった、余興は終わりだ」
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




