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0-3 Big Bang

「良かったと思ったら、コメントしてね!ありがとう!」

戦場で色とりどりの光線が飛び交い、天使と悪魔が行き交っている。

ミカエルはシラから距離を置きながら、ガブリエルの背中にぶつかった。「こっちはあまり良くない状況だ。君は大丈夫か?」

「わたし?...家に帰りたい。」

「........」

「とにかく、状況も良くないわ~その目で見ないでよ!ミカエル!」

ミカエルはため息をついた。「仕方ない、大技を使おう。」

「うう~疲れるなぁ~」

「死にたいのか?」

「死にたくないけど…それって脅してるの?」

「違う、使わなければ死ぬだけだ。」

「......それって脅しじゃない?」

「......うん。」

「よし、ミカエル、あなた…」

「もういい。」

ミカエルの頭が爆発寸前だった。「早く始めろ。」

「はいはい...」

ガブリエルは力なくも熟練した動作で聖剣を一回転させた。「主よ—ここに勝利をもたらし—聖剣の力を解放してください!」

ミカエルも詠唱を続けた。「偉大なる主よ~僕、ミカエルが代わりに天罰を下します!」

言い終わると、ミカエルは聖光を聖剣の残像に注ぎ込み、そして—

神(世界)の力を象徴する光線が敵へと向かって発射された。


ミカエルを追いかけていたシラは、加百列を探していた別西卜に尋ねた。「別西卜...彼らはどこにいるの?」

「知らん...あの死魚目の天使が途中で逃げたからな...」別西卜は目を細め、周囲を軽蔑の目で見回した。

「そう...」

「!?」

突然、別西卜は何故か顎に手を当てて笑い始めた。

「別西卜...?」シラは幼い顔を傾けて疑問の表情を浮かべた。

「ねえ、シラ...」

「うん...?」

「その技、まだ使えるか?」

「技...?」

「神聖なる解放よ...!ぷっ…名前が滑稽だな。」

別西卜の嘲笑を無視して、シラは鎌を振りかざした。「基礎(世界)の力よ~私に貸してくれ!」

「おお...?」別西卜は陰笑を浮かべたまま言った。「宝刀もまだ現役だな...と言っても君には年老いた問題はないけどな...」

「もし…私一人の力だけなら…」

「あはは、心配するな、手伝うよ~」蒼蠅王の魔力が手のひらに集まり、それがシラの技と融合した。「手伝ってあげる...!」

そして、地獄(非神)の力を象徴する大砲が敵に向かって発射された。


そして、二つの大砲が衝突した。

「うう...」「うっ...」

その後、時空が歪んだ。


「......痛い...」ガブリエルは朦朧とした頭を振り、目を覚まそうとした。「ん...?」

手のひら...なんだか...柔らかい感触がある...

「うあ...家のゼリーが恋しい。」ガブリエルは手の感触から結論を出した。

「おい!!!ガブリエル、早く放せ!!」声が聞こえ、ガブリエルは我に返り、自分の手がラファエルの胸を揉んでいることに気づいた。

「⋯⋯」

「!?⋯ガブリエル?」

「⋯⋯家に帰りたい。」

「ふん...」ラファエルは震え始めた。「あなたが私の胸を揉んでる時に得た結論がこれだなんて!!?」

パシッ!頬を叩かれたガブリエルはラファエルから転げ落ち、地面で二回転し、最後には目の冷たい鮭のように仰向けに倒れた。

「あなた⋯あなたあなた⋯ひどいわ⋯⋯!」ラファエルは腕で胸を隠し、顔を真っ赤にして叫んだ。

「ちょっと、ちょっと⋯大声を出さないで⋯」ガブリエルは立ち上がり、「本当に⋯暴力的すぎるよ⋯」

「あなたが暴力的だって⋯変態だって⋯⋯!」

「⋯⋯体型のことを言ったわけじゃない。」

「⋯⋯」

パシッ!

今や死魚目天使の顔には左右にきれいに対称な紅葉が浮かんでいる。

「違うだろ...!?あなたは治癒の天使なのに、治療もしないし、どうして人を傷つけるの!?」

「⋯⋯、あなたは熾天使でしょ?戦わないのはいいとして、どうして女性に手を出すの!?」

「いやいや、これは全く関係ないし、私がどうして君に手を出したんだ、それは偶然だ!」

二人が口論をしている間に、ミカエルの声が聞こえた。「おおお!よかった、君たちがまだ生きていたとは!」

「ミカエル!?」

「とにかく、聞いてくれ。」ミカエルは真剣な表情で、「もし私の推測が正しければ、」

「部下たちは全滅した。」

「こんな時に急展開のストーリーを語るのはやめてよ。」

「ガブリエル、君は...」ミカエルは深呼吸し、ガブリエルの頭を掴んだ。「君は事の重大さを理解しているのか!?話を聞いた後、反応が愚痴だなんて!」

「なんでこんな怒鳴り声を聞くのはこれが初めてって感じがするんだ!?」

「私たちは今どこにいるのかわからないし、部下たちは行方不明で、君は悠々自適にしているなんて本当にすごい!!!」

「悠々自適じゃないよ...ただ...ゼリーが食べたいだけなんだ。」

「……」


「それで、さっき私たちは別西卜たちと戦っていた途中で、聖剣の解放を使い、その後敵の技と衝突してここに来たってことか?」

「今のところ、そうみたいですね。」

地面でうめくガブリエルを無視して、ラファエルとミカエルは情報を交換し、状況を分析した。

「それにしても、ここはどこなの?」

「私もわからない。さっき君たちを探して通った場所は全く見知らぬ場所だった。」

「はは、君は本当に頼りになるね...短時間でそこまで考えるなんて⋯⋯ある人とは違って。」

ガブリエルはその言葉を無視することに決めた。

「ところで、君たちはさっき何をしていたんだ?かなり熱心に話していたようだけど?」

ラファエルとガブリエルは一瞬目を合わせた。

「「いや…何も。」」

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