デートその2
モッツァレラとペロリを乗せた馬車は王都にあるデパートに向かう。
『わぁモッツァレラ様、久しぶりぶりのお買い物ですわぁ(キラキラ)』
『僕はここでベビーカーを買おうと思うんだ』
『まぁ、私たちの未来の赤ちゃんのためにぃ?』
『いや、僕が乗って運転するのさ』
『えっ、ベビーカーって運転できるんですか』
『できるさ。今度一緒にドライブでもどう?』
『なんてロマンチックなんですかぁ(キラキラ)』
2人は店内に入る。
デパートいえども流石に異世界、防具とかこの世界特有の服とか食品とかが売っている。
それらを2人はエスカレーターから覗く。
『思いついたんだがペロリ、ショッピングカートでもドライブできるんじゃないか!?』
『いいですねそれ。私ショッピングカートの籠に乗っていいですか』
『いいよ』
きゃああぁぁぁイケボォォおおぉぉぉ
こちらにお尻を向けてスフィンクスみたいに座るペロリ。運転手はモッツァレラ。ゆったりとしたドライブ。車のCM採用間違いなし
ドライブ、タイプテクニック!
『ピザモッツァレラ、ピザモッツァレラ、レラレラレラレラレラレラ〜♪』
『黄金長方形の描く軌跡に合わせて車輪が回転するくらいいい気分ですね』
『ん?なんの話をしてるんだいペロリ』
『着きましたわ。私の行きたかった場所』
歯磨き粉屋だ。いたるところに歯磨き粉歯磨き粉歯磨き粉、ついでにキティちゃん。
『へぇ歯磨き粉専門店なんてあるんだなぁ』
『サ●リオコラボもしていますのよ。それがもうかわいくて♡』
『つまりここはピュー●ランドかぁ。黒色のペンギンのやついるかなぁ』
すると店員さんがガニ股で飛びかかってきた。
『らっしゃいラッシャーイ、ご注文は何にすっでぇ』
『けろ●ろけろっぴのバター醤油がけ歯磨き粉をひとつください。』
『まいどありぃ、あとサンリオファンに謝れ』
『歯磨き粉なんて買ってどうするんだい?』
『入れ歯をこれで磨くんですわ』
『入れ歯?ペロリおま入れ歯なのか!?』
『お人形遊びのお人形さんの入れ歯ですわ〜』
『なるほどぉ、これでようやく人形のなぜか汚くなっていく歯をどうにかできるなぁ』
『人形ったらほんと髪もボーボーに伸びるんだから♡まるでモッツァレラ様との我が子みたいです』
『そんな照れるなぁ、今度3人でドライブするか』
『もちろん。ベビーカー3人乗りですわ』
アハハハハ ウフフふふふ
この時、ペロリたちはまだ知らなかった、
自分たちを狙う“刺客“の存在がいることを。
『それはそうと、そろそろ尻でも舐めてくれないか?』
『また黒いの発現したんですか、もー』
ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろりんぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
ごめんねサンリオ