開陽台
開陽台
俺たちは大自然を満喫した後、次の日はもう帰りの道を戻ることになっていた。
1週間のお休みは単純に計算すれば行きで4日使えば帰りは3日で終わってしまう。
知床が折り返し地点であれば後は帰ることになるのだが、ここからの帰り方もいくつかルートが有る。
一つは超楽な釧路からの船便ルート、もちろん船賃とバイクの運賃で3万円以上がかかるし、北海道から川崎までは36時間前後かかる、この場合船の中で2日近く缶詰めとなるのでじっとしていられない人には不向き。次のルートは苫小牧から川崎への便でこちらは30時間その次が室蘭からの航路になる。
この3つは北海道まで行ったが帰りがつらい人や、疲れてしまった人向け。
勿論俺たちは行きも帰りも函館―青森間のフェリーのみの利用だ、なのでこの日のお泊りは札幌の予定。
だがその前に見ておきたい場所が何か所かある、一つは開陽台と言って360度見渡せる丘の上にある展望台、そこからは中標津の町が見渡せる。
開陽台から天気が良ければ国後島まで見ることができる、よくニュースでも聞いたことが有る北方領土の一つだが今は諸事情で占領されている。
開陽台には一度は訪れてみたいところだ、朝9時に訪れたがすでに観光客がかなり来ていた。
この日は天気にも恵まれて遠くまで見ることができた。
次に立ち寄るのはこの地区の景勝地でもある湖の一つ摩周湖、ここは立ち寄るのにさほど時間はかからないが雨が降ると残念な状況になる。
湖の中にガス(霧)がかかりまったく湖が見えなかったりする、摩周湖はカルデラ湖と言うやつで、火山の噴火に伴い山の一部が吹き飛び外輪山のみが残った状態でそこに湧き水が溜まり湖になっている。
この2か所は割と近いので2時間とかからず見ることができる、そして11時を過ぎて俺達2人は来た道を戻っていく。
「開陽台と摩周湖は晴れていないと意味ないな」
「ああ景色を見るなら天気は大事な要素の一つだな」
「晴れてよかったぜ」
「昨日はこのあたり雨だったからな」
たまたまこの日は晴れたが阿寒湖に泊った日の夜は雨が降っていた、阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖と道東は湖の宝庫でもある。
温泉と湖そしてここでしか食べられない肉は、どうしてもライダーの好奇心を捉えて離さない。




