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一発合格

一発合格


いわゆる一発合格といわれる受験方法は試験場にて筆記を行い実技試験も試験場にて行う。

教習所の場合この実技試験、お金を相当料払い練習することにより免除してもらう事になる。

教習所で受験すれば5万円からの受講料が最初に必要だというのが当時の相場。

バイク本体にお金をつぎ込みたい2人は当然のことながら一発に挑戦することに。

一発の場合受験料はそのつど支払う、その当時まずは最初の筆記に1800円、その後実技試験に1600円が受験料として必要で。

実技は毎回予約しておく方式だった。

俺たち2人は2回目の筆記で何とか合格、その後は中型免許の実技試験へとトライしていく。

実技試験は一本橋、波状路そして坂道発進、最後に短制動、これに左右の確認や右寄せ左寄せなどの交差点での前準備が加わり、それぞれに試験官が付いて回ることで点数を減点して行く。

試験用のバイクにはストップランプだけでなくクラッチランプや前と後ろのブレーキを別々に後部ランプでわかるように細工がしてある。

勿論ガードバンパーも大型の物が付き、バイク自体が倒れても壊れにくくしてある。


結論として俺達は2ヶ月間合計4回トライしたが上手く行かなかった。

それはギヤのシフトが下手だったからではなく、単純に操作性の違いだ。

原付きと中型バイクの大きな違いはその車体の大きさ、重量で3倍から4倍もの違いが有り。

前後輪の車軸距離も違う、小さな小回りが利く原付きバイクと違い中型になると交差点での取り回しはかなり違ってくる。

そして大きな違いである短制動、要するに時速40kからの急ブレーキなのだがブレーキの利きは今まで乗ってきた原付きバイクの10倍といっても過言ではない。

この頃の中型受験のバイクにはすでにディスクブレーキが搭載されており、特に後輪はすぐにロックするほど性能が良かった。

もちろん後輪をロックさせるとそれだけで失格、その当時の実技試験は30点ぐらいからの減点方式。

どういう仕組みかはいまだにわからないが、どれだけ他が上手く走れても短制動で後輪をロックさせればそれで不合格だった。

何でそういいきれるか?その後何回も運転免許試験所に通い合格と不合格をみていれば、必ずその差がわかってくる。

しかもその当時俺たちと同じように一発を目指す受験者は毎回30人以上居たのだから。

ちなみに大型も同じぐらい受験者がいたので実技試験の受験会場は若者でいっぱいだった。


一発合格と言うが、一発で合格した人は居るのだろうか?

まあかなり練習した人なら上手くいくかもしれないが、89%は3回以上挑戦しなければ無理だと言える。

どちらにしてもかかるお金は平均2万円というところかな。=5回~7回

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