専門学校の進路
専門学校の進路
専門学校で2回目の夏休みは就職を見据えた宿題がかなり出ていて、休みとは名ばかりの各種受講が入っていた。
その為高志とは違い、大幅に休みを削られたのを覚えている。
「おおひさしぶりどうした?」
「やっぱり長期休暇は無理っぽいな」
「そうか…」
「剛士は?」
「俺も進路を決めるための試験がこの時期にいくつかある」
専門学校とはいえ資格は一つだけではなくいくつも取らされる、デザインだけでも5つ以上、さらに関係する業種の資格となれば数に制限もない。
就職するのに必要な資格を多くとればそれだけ就職率も上がるため、ここで踏ん張らないといい会社に勤めることも難しいのだ。
「大学はどうだ?」
「短大はそこまで資格についてうるさくないな、俺の場合は運転の資格が多いから」
工業系、しかも道路関係はあのロードローラーのような重機の運転やクレーンなどの特殊な建設機械の操縦資格が主に必要となる。
彼はすでにいくつか取得済みのようだ。
「あとは危険物の取扱資格がいくつか取れれば卒業はすぐだよ」
「じゃあこの夏は遊べても数日だな」
結果としてツーリングではなくミクを含めたドライブに行く事になった。
夏休みの3週目、お盆の時期を少し外すことで混雑を避けることにした、ミクもインターンで通っているお店には有給届を出してもらい代わりにお盆の時期に出勤することに。
「りゅうちゃんお休み取れたよ」
「よかった休みとれないかと思ったよ」
「チェーン店だから交代で休みになるんだよね、その代わりお盆に仕事しないとなんだから」
「悪い」
「良いの、また竜ちゃんと旅行に行けるから」
この夏の旅行は車で行く事になり、8月の3週目20日から3日間。
海はすでにクラゲが出るころだが、泳ぐよりも甲羅干しが目的。
まあ高志や剛士は女性の水着を堪能するのが目的かもしれない。
そして行先は海と言う事で伊豆へ行く事になった




