知っておく
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俺が見たのでもう一つ面白かったのが、事前審査の模様だ、大型バイクの場合事前審査というのがある。
限定解除の場合、最初のバイクにまたがるまでに八の字とセンタースタンドかけそして車体起こしがある。
それはパンクしたバイクのタンクに砂を詰めて重くしてあるバイクを起こし、さらに八の字のように腕の力で動かすこと、そしてもう一つがセンタースタンドかけ。
この2つができないと本来試験を受けさせてもらえない、だがもしどちらも失敗してしまった場合、そういう時は本当にそこで終わりかというとそうでもない。
お金は限定解除だと1500円以上支払うわけで、事前審査でダメと言われバイクに乗れずに帰れば1500円はぼったくりになる。
ではどうするか?そうそのあとも一応いろんなレクチャーを受けてバイクには乗せてもらえるのだ。
まあ八の字ができないセンタースタンドもかけられない場合の受験者が運転できるかというとまずは無理だと言っておこう。
ちゃんとヘルメットもグローブも持ってきている受験者だが背は低くバイクにまたがるとほぼ足がつかなかったりする、そういうライダーはいるのだが身の丈に合わないバイクを操れるまでにはかなりの道のりがあると言える。
そしてそのようなライダーは案の定、最初の場所でこけるのだ。
そこまで来てやっと本日終了となる、かわいそうだが仕方がない。
どういうつもりで受けに来ているのかまではわからないが、大型バイクはやはりそれ相応の資格、いや体格が必要なのだと断言できる。
俺はその後、1時過ぎに晴れて普通免許を受け取り家路へとついた。
「受かったぞ」
「やったね、今度ドライブに行こうね」
「ああ」
今回はミクも喜んでくれた、まあこの先デートがある場合雨でも車さえあればどこへでも行けるのだから。
だが、今回の見学でやはり限定解除は必要だと心に決めた。
そして夏の終わりから遅ればせながら大型バイクへの登竜門、限定解除の試験を受ける決心をした。




