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スマートボール

スマートボール


相模湖の駐車場にバイクを停めると湖脇にあるレストハウスへと入る、1階はお土産屋さんが数軒あり、何故かゲームセンターも有った。

ここのゲーム屋さんには昔懐かしいスマートボールが数台置いてあったのを今でも覚えている。

スマートボールと言うのはパチンコの原型になったピンボールのようなゲーム盤だ、白いボールを弾きホールに入れるとその点数でお土産をゲットする。

ここには射的もあったのを覚えているが、このゲーム屋で遊んだのは数回だった気がする。

ゲームと言えばこの頃がインベーダーゲームの最盛期でもある、専門学校帰りによく遊びに行ったのを今でも覚えている。


「ここは?」

「ああゲーム屋さんだな、女の子連れてくると良いかもしれないが、男同士だとな」

「そうそう、後はボートぐらいかな」

「足漕ぎのスワンもあるぞ」

「まさか乗らないよな」

「え 乗ろうぜ」

「おいおいまてよ、マジかよ」


ボート乗り場に行くと、数組のカップルが並んでいて俺たちもその後ろに並ぶ。

3人なので2人乗りのスワンと一人はボートを漕ぐ事に。


「なんでおまえがスワンなんだよ」


剛士と高志がいつの間にかペアを組みスワンに乗り込んだため、俺が一人でボートを漕ぐ事に。

誰が好き好んでボートを漕がなきゃならんのだ。

そう思うが先に2人は競争だとばかりにものすごい勢いでスワンを漕ぎ出した。

ちなみに俺はそこまで競争しようとは思わない、女子が乗っているのならいざ知らずひとりで漕いでいるのだ。

遠くへ行けば帰ってくるのはかなりしんどい。

ボートの借り出し時間は1時間から、当時800円ぐらいだったと思うが今は千円は下らないだろう。

俺は早々に切り上げ戻ってくると、2人は向こうの端まで行き1時間後ようやく戻ってきた。


「おまえらなんだよ」

「イヤー乗ると行きたくなるよな」

「結構楽しかったぜ」

「知ってるか?この湖にはサッシーという怪獣がいるのを」

「マジかそういや向こうの方は泡がボコッて出てたな」

「おまえら楽しそうだな」


まあそれは嘘だが、相模湖は人造湖でありこの下の津久井湖と合わせて神奈川県の水瓶として利用されている。

昼飯は近くのレストランで取る、名前はもう忘れてしまったがそのレストランも利用したのは一回だけだと記憶している、その後数年すると近くにスカイ○―クが出来るのだが、そこも一回利用した記憶があるが。

このころから相模湖や大垂水峠は俺たちのホームグラウンドになっていた気がする。

ちなみに小学校の遠足では高尾山に登るのがメジャーだったりする。


「さて飯も食ったし次は何処に行くんだ?」

「帰るだけだぞ」

「もう帰るのか?」

「おまえらそうは言うが、このあたりに他に行くとこあるのか?」

「いや知らないな」

「そうだろ、今度から目的地が決まった時点で自分の行きたいところも考えておけよ、俺にまるなげじゃんか」

「え~めんど~だろう」


相模湖からその近辺には今は相模湖ピクニックランド(今は相模湖リゾートプレジャーフォレスト)があるが当時は無かったと記憶しているまあ有ったとしてもあそこは家族連れ用だ、バイク乗りだとその先の道志村辺りでわらぶき屋根を見学するか、もしくは宮ヶ瀬辺りまで言って風景を堪能するかしかない。


東京都の住人だと神奈川県の情報をあまり知らない場合が多い、相模原市やその先の大月市は県をまたぐので景色は良いが何があるかまではよほど詳しく調べなければ当時知る事が無かった。


「帰りは津久井湖経由で16号線に出て町田から野猿街道だ」

「聖蹟桜ヶ丘か?」

「ああ そこまで行けば後は解るだろ」


桜ヶ丘から野猿街道を16号線へと出る道はよく湘南まで行くときに使う道だった。

行きは鎌倉街道で町田へ向かいそこから16号線に出るが、帰りは何故か細かい道を曲がるのが面倒で16号から野猿街道へと入る道をよく使っていた。

その方が解り安く道が広いせいでも有る。


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