表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/90

諏訪湖観光組合

諏訪湖観光組合


観光組合または観光協会の出先機関である事務所、殆どの協会は駅の横または駅の周辺に必ずある。

たまに観光協会とは別に旅館組合と言う事務所もある、宿泊するときに使うのはどちらでも良い。

片や観光がメインなので名所旧跡の案内も含めるならば観光協会、本日宿泊する場所だけを探すなら旅館組合。

最近だとJTVや近畿日本ツールズの事業所もあるため会員やWEB登録してある方はこちらの方がお安くお得に利用できる可能性がある。

諏訪に着くと直ぐに駅前のロータリーへ入りバイクを停める。

観光協会は駅の直ぐ横にあった、直ぐにその中へ、カウンターには制服を着たお姉さんが待ち構えていた。


「すいません今日泊まるところを探しているんですが…」

「いらっしゃいませ、ホテルですか旅館ですか?」

「予算は一人7千円ぐらいで一部屋3人です、それとバイクなので駐車場があればお願いします」

「かしこまりました、少々お待ちください」


「こちらが予算内で泊まれる旅館ですね、ホテルの場合7千円ですと宿泊するのは難しいと思います」

「ああじゃあ旅館でかまいません」


たいていどの組合も懇意にしている宿泊施設がある、殆どは最初にその旅館やホテルへと誘導する。

はっきり言うとここでの旅館の優劣はほぼ無いと言ってよい。

だから選択してくれた宿泊施設にノーを突きつけても変化はないと言って良いので無駄な時間を掛けたくないならば紹介された宿泊施設へ連絡してもらったほうが早い。


「ではこちらの旅館で、少々お待ちください」


ご丁寧に窓口の案内嬢は旅館に電話をかけてくれて、話を全部進めてくれる。


「本日3名様ご予約できました、駐車場も完備しておりますのでバイクも大丈夫とのことです」


場所は駅から少し走ったところの道沿い、もちろん温泉ありの朝晩食事付き。

料金は一人ジャスト7千円、この時代は消費税などと言う無粋な追加料金は無いが入湯税などというものがあったりする、旅館によりその部分だけ違ったりするが、ほぼ前もって説明してくれるので後で求められたらちゃんと支払おう。

入湯税はせいぜい数百円で済むはず、勿論宿泊料に含まれている場合もあるのでちゃんと確かめておけば問題は無い。


駅のバス乗り場を横目に2台のバイクは観光案内所で貰ったパンフレットを手に紹介された旅館へと道を走って行く。

走る事数分、旅館が何軒も立ち並ぶ道沿いの数件目にその旅館はあった。

駐車場にバイクを止め、旅館の入り口へと入って行く。


「いらっしゃいませ」

「先ほど観光案内所で紹介された北沢と申します」

「承っております、こちらのスリッパをおはきになられてください」


中へ入るとカウンターの中に女将と思われる人が居て、宿泊名簿に記帳する。


「3名様ですね」

「はい」

「本日はどちらから?」

「東京です」

「混んでたでしょう」

「ええまあまあ混んでましたね」

「ではこちらの方へどうぞこれがお部屋の鍵になります」


旅館もそうだが必ず宿帳に記帳しなければならない、Hなホテルならそれは無いが普通の旅館は必ず泊まっている人の情報を書いておかないと何かあった時に問題になるからだ。

3人は仲居と見られる女性の後を着いて行く。


「こちらが富士の間になります、何かございましたらフロントへ内線電話をおかけください」


昔の旅館はほぼ全室和風が多い、ホテルは逆に洋室となるが、現在は旅館でも洋室が半分ぐらいになっている。

どちらの部屋でも当時の間取りや作りはほぼ同じだと記臆している。


「お~やっと座れる」

「暑かった~」

「やっぱり2ケツはきついな」

「まあな、仕方ないだろ」

「それよりどうする?」


到着したのは午後5時、食事は6時から8時の間、仲居が運んでくる予定。

最近の旅館やホテルは食堂での食事が多いが昔は全室仲居さんが食事を運んでくれる形が多かった。


「この近くって何かあるの?」

「温泉だけだろ」

「確か…博物館が何軒かあるが、興味ある?」

「な~い」


2人でハモルが俺もあまり興味は無い、だがそれ以外だと諏訪湖を見に行くぐらいしかする事が無いのだが。


「風呂は?」

「温泉だよね」

「そうだよ」

「じゃあ風呂に行こう」


そう言うと荷物を置いて3人は旅館内にある温泉風呂へと向かう、たいていの旅館は1階に風呂が有りこの旅館もやはり1階にお風呂があった。

一度階段を降り1階の廊下を奥のほうへと進むとそれらしき暖簾が2つ、男と女 書かれている性別を確認し男と書かれた暖簾へ間違っても女の方へ入る事はしない。

よくそのまま女性側へと入る昔のギャグ漫画を思い出すが、あれ本当に入って行く人は居たのだろうか?まあ旅館やホテルで風呂の清掃などを行なう時どちらかを時間で決めて入浴させる場合は有る。

勿論中に人がいないか確かめてから変更するのは当たり前だが、隠れて変更されるのを待ったりした人もいたのでは?まあそんな事俺達は考えもしないが。


「おっ、ちゃんとドライヤーもあるね」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ