その結果
その結果
予定は3週間に渡り設定、前日に必ず天気予報を確認、東京と宿泊先の県の天気予報。
どちらかでも雨の予報があれば中止、無ければ決行。
大急ぎでヘルメットを購入し、ジャケットや小物の購入も進めた。
時期は7月の終わりから8月中と言うことになり、3週間の間で一番晴れそうな日を選ぶことに。
そして肝心の行く先だが、当初の新潟を諦めて晴天確率の高い長野県諏訪湖へと変更された。
どうして伊豆にしなかったのかって?
確かに温泉は伊豆の方が多そうだが、海沿いと言うのは7月から8月当時は台風の影響を受けやすく晴天確率が低かった。
それともう一つそちら方面は柄が悪いということ。特に神奈川と静岡は暴走族もかなりいて、もし絡まれたりしたならば面倒なのではと思ったからだ。
そして候補に挙がったのは群馬か長野、もっと近い山梨や栃木と言う考えも有ったのだが。
夏場晴天確率の高い長野はやはり候補地としてはかなり優秀だと言わざるを得なくなり。結局有名な温泉地である諏訪温泉へとツーリングへ行くことが確実になった。
「もうヘルメット買ったか?」
「一応な」
「おまえフルフェイスにしたのか?」
「ああやっぱり顎も守った方がよくないか?」
「だけど話し声が聞き取れないだろう」
「走っている間はどっちにしても聞き取れないよ」
「あ~確かに」
当時はようやくフルフェイスのヘルメットが流行り始めた頃、だがあまり形は良くなかったし重いと言う事で、普通のライダーはジェットヘルメットが主流だった。
この頃はまだ半キャップのヘルメット、いわゆる工事現場の安全帽はバイク用ヘルメットとしては販売されていなかった。
バイクが普通のロードバイクからレーサーレプリカに変わるとフルフェイスのヘルメットが主流になってくるが、どちらが良いのかは使う側の使用感に左右されるので、俺はどちらかと言うとジェットヘルメットを多用していた。