金がないなら免許はこう取得する
フィクションとノンフィクションが入り乱れます
昔の記憶なので定かではない情報が含まれます
間違っていたら、謝罪します
良く言われた、今日は何処に行くの?とか、良く飽きないね?とか。
あの日から俺はバイク乗りになった。
それは高校1年の夏、友達に誘われた夏休み最初の週。
「それでおまえどのバイクにするんだ?」
「俺か?俺はZ2!」
「そりゃ大型じゃん」
「ははっ、だめか?」
「原付き免許じゃ乗れないだろ~」
「そうなんだよな~」
「俺はもう決めたんだぜ」
「何か買うんだ?」
「まずはRD50」
「お~」
「おまえはよ?」
「CB50かな・・」
「4サイは高くね~か?」
昔は原付きと言えば殆ど2サイクル、白い煙りを撒き散らし。
後ろを走る車には迷惑をかけたものだ。
だが4サイクルエンジンはその当時2倍近い価格差があった。
それともう一つ、同じ排気量なら断然2サイクルの方が早かったのだ。
勿論パワーも2サイクルの方が上のため50CCといえば2サイクルがその当時は常識だった。
だが、その常識を覆しそうなバイクが発売された、4サイクルながら70k以上のスピードが出るという。
4サイクルSOHCエンジン搭載のCB50ホンマ発動機の原付きバイク。
元になったエンジンは当時有名なスーパーコブ、この会社のエンジンは壊れないと言う伝説も生んでいる。
まあ単純に2サイクルエンジンが壊れやすかったからと言う反面教師的な事例が有ったからだが。
その当時は2種のエンジンに対してそれほど細かい違いがあるとは思わなかった。
俺はただ単にあの煙を吐きながら走るのが、気が引けただけなのだが。
周りはそんな事までは考えていない。
「そうか、じゃあ結構バイトしないといけないな」
「ああ最低25万かな」
25万円あればその当時125ccのバイクが買えた、まあ免許のせいで買えても乗れないのだが。
それほど高かったのだCBは、当時の時給はどう考えても高校生は550円が良いとこ。
そうすると一日8時間働いても5千円に満たない、夏休み中ほぼ全日働いてもまだ足りない。
「じゃあ夏は何処へもいけないな」
「おまえだって夏に買うのは無理だろ」
「いや夏の終わりには手に入れられる予定だ」
「マジかよ!」
「ヘッヘッヘッ~」
これみよがしに自慢しやがる、こいつが俺の親友(当間高志)そうこの物語の脇役。
そして俺の名は?北沢竜馬、親のせいで目立つ名前をつけられた為、かなり歴史の授業では指される可能性が高い。
まあそれでも女子受けはしたので甘んじて受け入れている、それに俺は結構イケメンらしいから学園生活はかなりモテモテの状態だった。
だが俺は女よりバイク、そうこの頃は女には目もくれずバイク一筋で生きていた。
だがそれで女の子とは付き合わなかったのかというと、そう言うわけではない。
えへっ!
面白いかというとどうかな~
まあ暇でしたら少し読んでみてください
そして面白そうなら評価お願いします