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第27話[美化]

どうすんのこの状況。

これじゃまるで俺が変態勇者みたいじゃないか。

俺がそんな事を思っていると、いきなり姫様が泣きはじめた。

そりゃそうだよな。

初恋の相手が変態だったら嫌だよな。


「えっと、何かごめん」


「どうして勇者様が謝るのですか?」


いやっ、だって泣いてるから。

それに婚約の話しも無かった事になると思ってちょっと喜んだりもしたし。


「何か勘違いしている様ですが私、感動しているんです」


えっ、ちょっと何言ってるか分からないです。


「女性の気持ちを知ろうと女性物の服を着る」

「実に素晴らしいです」


「いや、ただの姉の趣味です」


つか、勘違いしているのはそっちでしょ。


「またまた御謙遜を」


「いえ、事実です」


「またまた御謙遜を」


どう言っても信じないつもりだな。

なら、仕方ない。


「これを見よ、俺はおねしょもしているんだぞ」


「勇者様……、私もです」


ちょっと姫様、顔を赤くして変なカミングアウトしなくていいからね。


「そうだわ、私も男物の服を着ますので一緒にデートなどいかがです?」


そう言うと姫様は服を脱ぎはじめた。


「コラッ、嫁入り前の女の子が男の前で着替える何てはしたない」

「駄目だぞ、そういう事しちゃ」


「はあぅうん、申し訳ありません勇者様」

「そうですわね、私ったらお恥ずかしい」


いや恥ずかしい前に、はあぅうんって何?

姫様、まだ子供なのにこの先が何だか怖いわ。

とりあえず姫様が全く帰ろうとしないので、話しをする事に……、正直あまり触れられたく無いので話しをする方が大分楽だ。

コミュ障だから上手く話せないけど聞くだけならできる。

そうして時間を潰す事、数時間。

ルリ姉が帰ってきた。


「あっ、お姉様」

「お帰りなさいませ」


「誰がお姉様ですか」


第27話 完


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― 新着の感想 ―
[一言] セッちゃんに比べるとまだマシか…。このルートが今の所一番安全なのでは?
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