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第23話[晩飯]

この日の夜。

俺は豪華な晩飯に目を輝かせていた。

ハンバーグにいつもより格段に柔らかいパン。

スープはビーフシチューに自家製ドレッシングがたっぷりかかったサラダ。

えっ、何かのお祝い?

そう思い俺は両親に尋ねてみた。

すると……。


「明後日はルリの試験の日だからね」

「お母さん、張り切っちゃった」


えっ?

明後日、ルリ姉試験なの?

学校も無いのに?

いや、待てよ。

この街に無いだけで他所にはあるのか?

試験がある位だしね。

とはいえ、この街で暮らすルリ姉は学校に行って無い訳で、これで試験なんて受かるのだろうか?


「この試験に受かれば史上最年少で大魔導士の資格を手にする事になる」

「そう思うと父さん、嬉しくてな」


詳しく聞くと、子供魔法検定の次に魔法検定、そしてルリ姉が受ける大魔導士検定はその次に難しいらしい。

平均的合格者は四十代前半。

若い人で最高二十歳らしい。

いや、無理だろ。

そう思っていた俺だが……。


「二人共気が早いよ」

「落ちるかもしれないのに……」


「そんな事無い」

「ルリ姉なら絶対に合格できるよ」


ルリ姉の顔を見ていたら応援せざるを得なかった。


「タッティーナ」

「ありがとう、良かったらタッティーナもついて来てくれる?」

「お姉ちゃん、一人だと心細くて」


どうやら試験は王国でやるらしく、近隣の国まで行かないといけないらしい。

俺は軽くOKをして、明日に備えて身支度を済ませた。

翌朝、馬車に乗りながらルリ姉に尋ねる。


「魔法検定は難しかった?」


「えっ、魔法検定は受けて無いけど」


えっ、魔法検定を受けて無いのにその次に難しい大魔導士検定を受けるの?

何だか急に心配になってきた。

ルリ姉、本当に合格できるのだろうか……。


第23話 完

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― 新着の感想 ―
[一言] 英検みたいな物か…
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