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第3話[難問?]

次の階も同じ様な作りだ。

恐らくクイズ又はなぞなぞに答えて次に進む感じなのだろうが、これって本当に試練なのか?

俺達は次の石碑に書かれた問題を読み上げていく。


「第二問、牧場で二羽の鳥が飼われています」

「その二羽の鳥を魔物が狙っていました」

「二羽の鳥はその事に気付き、頑丈な飼育小屋に避難します」

「さて、ここで問題です」

「飼育小屋には何羽の鳥がいるでしょうか?」

「ヒントはニワトリです」


牧場で二羽の鳥が飼われていたか。

そしてヒントはニワトリ……、簡単じゃねーか。

俺は早速答えを入力しようと動いた時だった。


「プププ、こんなの子供でも簡単に解けちゃうよ」

「答えはいっぱいだね」


はっ?


「いっぱいと……、よしできた」


セツコはそう言って台座のボタンを押していく。

するとどうだろうか、先程の機械音が流れ、地下へと続く道が出現したと同時に中から大きな鳥型の魔物が現れたではないか。



「あれー、何でハズレ何だろう?」


あれー、じゃないよ。

二羽取れよ。

ハァ、また戦わないといけないのか。

そんな時だった。


「今度こそ活躍して見せます」


ソルティナさんが気合いを入れて素振りをしようとしていた。

大きく振りかぶった大剣はそのままソルティナさんの手からすっぽ抜け、俺めがけ一直線に向かって来る。

間一髪の所でそれを避けた俺は息を切らしながら、胸を押さえてこう思った。

生きた気がしねぇ。


「タッくん、分かったよ」


「何が?」


大きな鳥型の魔物をいつの間にか倒したセツコがそう言って自分の考えを話して来た。


「二羽の鳥さんは魔物に食べられちゃって、それで復讐しようとこんな姿になったんだね」

「可哀想だよね」


何言ってるの?

俺は溜め息を吐きながら次の階へ降りていく。


「でっ、次で最終問題なのか」


石碑に書かれている文字を見て安堵する。

そして最終問題はまさかの先代の勇者の名前を答えよだった。

俺の前の勇者でいいんだよな?

んっまてよ俺、前の勇者の名前を知らないぞ。

困る俺を見て、ソルティナさんは歓喜していた。


「遂に私の出番が来ました」

「何を隠そう、私は大の勇者ファン」

「歴代の勇者の名前を全て言える程、勇者については詳しいんですよ」


それは凄い、なら此処はソルティナさんに任せよう。

そう思った時だった。

またしてもセツコが動く。


「セッちゃん、勇者について何も知らないでしょ?」


「ヤダなタッくん」

「私は産まれた時から今まで、ずっとタッくんの大ファンだぞ」


「いや、セッちゃんが産まれた時には俺はまだ産まれてないから」


そう突っ込んでいる間にセツコは台座にタッくんと入力した。

あの、先代と書かれているんですが……。

それに俺は過去じゃ無く、今を生きているんですが?

涙を堪え、俺は覚悟を決めた。

次はどんな魔物が襲って来るのか?

だが、何も起こらなかった。

ただいつもの様にハズレですって機械音がしたが、何も出て来ない。

魔物も解放されるって言ってたのになあ。

つか、地下通路まで出ないんじゃ、どうしようも無いじゃん。

そう思っていると天井が開き、石の巨人が降って来た。

三メートルはあるであろう巨人にセツコが拳で挑むが全く歯が立たなかった。


「どうしようタッくん、コイツ硬いよ」


まあその分、動きは遅いので攻撃は当たらないのだが……。

倒さないと先に進めそうもないしなぁ。


「セツコさん、合わせ技でいきましょう」


「うん、分かった」


ソルティナさんは俺の方を向き、大剣を投げる。

そしてセツコがその大剣を蹴り、巨人にダメージを与えていく作戦何だろうが、セツコはタイミングを大きく外し、再び俺は間一髪の所でソレを避ける事となった。

つか、何で俺の時は真っ直ぐ飛ぶの?

コケて敵にマグレ当たりってのを期待してたんだが……。


「ごめん、でも次はちゃんとタイミングを合わせるから、もう一回頑張ろう」


結果三十分間、俺は地獄に付き合わされるのだった。


第3話 完


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