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第21話[鳥頭]

最近セツコの様子が変だ。

いや、いつも変だが最近のセツコはいつにも増してヤバい。

何故なら、毎日臭い藁人形をプレゼントしてくるからだ。

いや、藁人形というより干し草人形か?

見た目は完全に呪いの藁人形だ。

これってアレか、憎い相手に藁人形を贈る新スタイルの呪術法か何かか?

臭いで苦しめ、捨てたら藁人形と同じ目に遭う、最強の呪術法か?

何はともあれ、受け取るしか俺に選択肢は無い。

下手に断って川にでも捨てられた日には俺は風呂場で溺死するんじゃないのか。


「前の世界では呪いなんて信じてなかったけどなぁ……」


魔法のあるこの世界では少し信じちゃう。


翌日。


「はいタッくん」

「また持ってきたよ」


「セッちゃん人の話し聞いてる?」

「もう要らないって言ったよね?」


「えっ、そうだっけ?」

「えへへ、タッくんの喜ぶ顔が見たくてまた作っちゃった」

「次からはもう作るのやめるね」


この馬鹿、その台詞何度繰り返してんだよ。

昨日も一昨日もずっと同じ事言ってんじゃん。

お前は明日を生きていないのか。

更に翌日、この鳥頭セッちゃんは俺の家に藁人形を届けに来るのであった……。


第21話 完

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― 新着の感想 ―
[一言] 呪い(実際は愛)の人形扱いは草はえる。
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